この記事に向いている人
- 録音機材とポケシネを持っている人
- これから録音機材を買おうと思っている人
- 映像作品を制作している人
はじめに
ここで解説する方法はレコーダーとカメラのタイムコードIN/OUTを有線で繋いで同期する方法です。
テンタクルシンクなどのワイヤレスでタイムコードを生成・同期させる方法は解説しておりませんので、あらかじめご了承頂けますようお願い申し上げます。
同期をはじめる、その前に
まずは自分が使っているレコーダーがタイムコード出力に対応しているのかを確認しましょう。
勝手な想像ですが、この記事に辿り着いた方の大半は、ZOOMやTASCAMを使用していらっしゃるのではないでしょうか?
もっとディープな方だとRolandとかですかね?
どういったレコーダーを使っていたとしても、BMPCCとレコーダーのタイムコードを同期させたいのであれば、レコーダー側にタイムコードを出力する機能がなければ同期できません。
BMPCC側ではタイムコードを出力することが出来ないからです。
ちなみに、私が調べた限りではTASCAMのリニアPCMレコーダーに、その機能はありませんでした。
一部、TASCAM DR 701Dのみ、HDMIによるカメラ側とのタイムコードの同期が可能らしいのですが、BMPCCでは出来ないかと思います。
もし出来たらすみません。
ZOOMのF4、F8、F6などにはSDIやTRSによるタイムコードのIN/OUTが用意されているので、これからレコーダーのご購入を検討されていらっしゃる方にはZOOMの方が良いかもしれません。
用意するもの
レコーダー側がSDIの場合
レコーダー側がTRSの場合
コレだけです。
実際に繋いでみる
レコーダー側のTC OUTに。BMPCCは3.5mmステレオ入力にケーブルを繋ぎましょう。
BMPCCの画面上にタイムコードが表示されていると思いますが、待機中にここが00:00:00:00と表示されている場合はレックラン(録画開始から終了までをカウントするタイムコードの記録方法)になっています。
その場合は、一度タップしてみて下さい。
そうするとフリーラン(録画開始に関わらず、タイムコードを刻んでいる状態)に切り替わります。
この状態で、タイムコードの横にEXTと表示されていれば、レコーダーとカメラが正常に同期が出来ている状態です。
よくあるトラブル
タイムコードにEXTが表示されない
これはレコーダー側のフレームレートとカメラ側のフレームレートの設定が噛み合っていない可能性があります。
実はレコーダー側にも29.97fpsや30fps、24fpsなどフレームレートの設定があるんですね。
大体タイムコードの設定項目の中にあるので、探ってみて下さい!
フレームレートの後ろについてるNDとDって何?
コレ不思議ですよね。
NDはノンドロップフレーム。Dはドロップフレームを表しているのですが…
「29.97NDってドロップフレームをさらにドロップさせるということ!?」
と思っちゃいますよね。私もそう思っていました。
実はこれ、タイムコードをドロップさせるか、ノンドロップさせるかということなんです。
コレに関しては、メチャクチャ詳しく記載されていらっしゃる方がいらっしゃったので、共有させて頂きます。
https://ameblo.jp/holycater/entry-12647617264.html
とりあえずノンドロップ(ND)に設定していて大丈夫です。
おわりに
いかがでしたか?
最近は音声による同期を主に使用していらっしゃる方が多くなっているのではないかと思いますが、被写体と離れれば離れるほど音ズレの幅は広がりますし、カメラが複数台あるとその差は広がるばかりです。
何もレコーダーとカメラの同期のためだけにタイムコードを合わせるのではなく、レコーダーを基準とし、複数のカメラに同じタイムコードを埋め込んであげることで、2カメ3カメとカメラが増えていった時の画合わせが楽になってきます。
カメラが安価になり、予備も含めカメラを2~3台所有しているビデオグラファーの方も多くいらっしゃるかと思いますので、いつか誰かの為になればいいなと思いながら締めさせて頂きます。