DEMOREEL

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SONY FX6の使い方が分からない…みんなで作ろう!逆引きマスターブログ?

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はじめに

FX6を購入して約一週間。

勝手に買って、勝手に困っている私は手探りで色々な情報を収集し、ようやくFX6がどんなカメラなのかが少し分かるようになり、SONYがわざわざ「Cinema Line」と宣言したFX9やFX6の立ち位置について少し理解することが出来たので、忘れないように、そして同じように困っている方や、今購入を検討している方に向けてこの記事を書こうと思い立ち、筆を…いえ、指を走らせている次第です。

実際、氷山の一角しか分かっていないし見えていないのですが、逐次更新の備忘録として機能させていければと思いますので、長い目で見て頂けますと幸いです。

また、疑問があればコメント欄に記載して頂ければ、この記事に更新していきます。

では、早速スタート!!

カスタムモードとCine EIモードはどう使い分けるの?

S-CinetoneやHLGを使用し、フットワークの軽い撮影現場が多い方や、ミラーレス一眼やBlackmagic Pocket Cinema Cameraシリーズ。C100やFS5などの比較的エントリー寄りのシネマカメラに準じた使いやすさ、操作感を求める方にはカスタムモードをオススメします。

slog-3を最大限に活かし、FS7やF55などのSONY製シネマカメラに慣れている方には……というよりも、このユーザー層の方々には釈迦に説法な記事なので、まぁ…そんな感じです。はい。

2つのモードは具体的にどのように使い勝手が変わりますか?

ISO

分かりやすいのはISO感度です。カスタムモードではISO感度を1/3刻みで設定出来ますが、Cine EIモードでは、ISOはEI(Exposure Index)という表記に変わり、低感度側の800と高感度側の12800の2つのみしか選べなくなります。

たとえ低感度側で1600に設定したり高感度側で20000を選んで、ファインダーやモニターの明るさが変わっても収録されているデータの感度は800と12800のままです。

Logに関するアシスト機能

また、カスタムモードでのslog-3の収録を推奨していないような造りになっているので、カスタムモードでslog-3を選択した場合は、MLUT機能が使えないので、色やコントラストのあたりをつけながら撮影することができません。

とはいえ、Cine EIモードでもその機能の設定が面倒で、モニタリングメニュー(FULL MENUボタン短押し)に入り、Stream/VFのMLUT(Monitor LUT)でMLUTをONにしてアシスト機能をONにして下さい。

RAW出力

RAW出力が可能になるのはCine EIモードだけです。

RAW出力のみか、RAW & XAVC-Iを選ぶことが出来ます。

もちろんXAVC-IとXAVC-Lも選べます。

調べてみたのですが「ガンマアシスト機能」ではないのでしょうか?

ガンマアシスト機能はHLGのみの機能です。

カスタムモードでslog-3を使いたいのですが、やり方が分かりません!

FULL MENUボタンを長押し後

【Project】

■基本設定

・撮影モード:カスタム

・映像規格:SDR(709)

【Paint/Look】

■基本Look

・選択

/基本Look名:(LUT未登録)

/入力:SG3C/SL3

/出力:BT.709

以上の設定でカスタムモードでのslog-3収録が可能となります。

スーパー35mmモードは使えますか?

使えますが、フルHDのみです。

また、スーパー35mmモードでのS&Qは120pまでしか設定できません。

FFであればフルHDで240pの設定が出来ます。

操作性の部分で使い辛い部分はありますか?

FS5やFS7の時はもう少しハンドル部分が回りやすかったように感じました。

今回のは少し硬いです。

AFの設定でオススメはありますか?

個人差はあると思いますが、マニュアルのピン送りに近い設定は以下の設定かなーと感じています。

AFトランジション速度:3

AF乗り移り感度:5(敏感)

もう少し早い方がいいなーという方はトランジション速度を上げ、もう少しゆっくりの方が良い方は速度を落として頂ければ良いかと思います。

slog3の収録データをPremiereやFCPXに取り込むと色が付くんですけど…

シーケンスやプロジェクトのカラースペースの設定がデフォルトで「Rec.709」になっている可能性が高いです。

Rec.2020やP3など広色域のカラースペースに設定を変更して作業して下さい。

Davinciはユーザーに優しいのでそのまま読み込んでも、タイムラインとビューワーにslog3として表示してくれます。

Appleシリコン搭載のMacでFX6のファームウェアが上手く行かない!(2022年2月22日更新)

SDカードでアップデートする方法が一番だと思います。

SONY FX6の本体ソフトウェアアップデートのページに、アップデートの方法が書いていますが、SONY SystemSoftwareUpdaterのインストールが上手くいかないとか色々ありますよね。

私もSystemSoftwareUpdaterをインストール中にエラーが起こったので諦めました。

support.d-imaging.sony.co.jp

リレー記録が出来るそうなのですが、設定の仕方が分かりません(2022年2月22日更新)

SDカードをスロットA、スロットBに挿して、同時記録などを切っていれば大丈夫!

あとは自動で切り替えてくれます。

S&Q 4K120pはV90のSDXCカードでも収録できますか?(2022年5月23日更新)

出来ます!どのくらいの長さ収録できるのか確認はしていませんが、数十秒収録して確認してみましたが、全然行けてました。CFexpress Type Aなんて高額なものホイホイ買えるかぁぁ!!

Premiereでプロキシを作るとエラーが出ます(作れません)!(2022年9月9日更新)

Premiereでプロキシを作成しようとするとH.264でプロキシが作成されると思いますが、H.264では2chまでのオーディオトラックにしか対応できておらず、4ch〜6chまで記録されているFX6ではエラーが出てしまい、弾かれます。

ですので、H.264形式のプロキシではなく、QuickTime形式で作成してみて下さい。

以下に詳しい方法を記載している方がいらっしゃったので、共有させて頂きます。

log.dot-co.co.jp

CFexpress Type AもV90のSDカードも高いので嫌です!でも4K120pが撮りたいです!!(2022年11月23日更新)

撮れます。なぜかV60で撮れました。

Rec後のバッファーの時間が長くなってしまいますが、普通に撮れました。

長時間回せるのかは分かりませんが、数秒間〜数十秒間の収録では問題なく収録されていました。

※推奨はしませんし、これで「出来ませんでしたー!」と言われましても…そこは自己責任でお願い致します。。

【カメラの設定】

UHD 23.97fps / S&Qモード 120fps

【使用したSDカード】

SUNEAST SDXC V60

ちなみに、FX3ではダメだったのでFX6のバッファーに結構余裕があるんじゃないかなと思います。

Final Cut Pro XにFX6のデータを取り込むと勝手に色がついてしまいますが、その解決方法が分かりません。(2023年2月13日更新)

分かります。僕も非常に悩みました。

Premiere Proの解決方法は沢山記事が見つかりますが、FCPXは少ないですよね。

なので今回はスクショを交えて説明していきます。

まずはインポートした素材を選択し(全選択して一括変更もできます)、FCPXのインスペクタを開いて下さい。

多分インスペクタの表示が「基本」に設定されていると思うので「一般」に切り替えて下さい。

ここまで来れば勘の良い方は気付くと思いますが(君のような勘のいいガキは嫌いだよ…)、「カラープロファイル」の上にある「カメラのLUT」が諸悪の根源です。

ここでは「S-Log3 / S-Gamut3.Cine」に設定されていますね。

こいつを無しに設定すれば終了です。

快適なFX6ライフをお送り下さい。

FX6にDavinci Resolveで作成したLUTをインポートしたいのですが、出来ません。何故でしょうか。(2023年6月21日更新)

この場合、悩みは大きく分けて2つあると思います。

①どこに入れるか分からない / どうやって入れるのか分からない

②入れる場所は分かるけど本体内でのLUTのインポートが上手くいかない

ということです。

まず①を説明していきましょう。

手順は簡単です。

  1. SDカードをFX6のスロットBに入れて本体内でSDカードをフォーマットする
  2. フォーマットしたSDカードをPCで読み込む
  3. 階層「PRIVATE→SONY→PRO→LUT」のLUTフォルダに拡張子.cubeを入れる
  4. FX6本体にSDカードを差し込む
  5. Menu「Paint/Look」のBase Lookのインポートで本体内にLUTをインポートする

これで①の問題は解決しました。

次は②の問題を解決していきましょう。

大半の場合、拡張子が.cubeのLUTであれば何事もなくインポート出来ているのではないかと思います。

しかし、自作するとなれば話は別です。

例え.cubeファイルであってもインポート出来ない場合があるのです。私もそうでした。それは一体何か。

・FX6は17ポイント or 33ポイントで作成された3D LUTファイル以外読み込まない

私はDavinci ResolveでLUTを作成していますが、さらにデータ量の多い65ポイントは読み込み出来ませんでした。

FX6に自作LUTを入れたい場合は33ポイントで作成し、65ポイントは編集用として使用しましょう!

おすすめのLUTはありますか?(2023年11月8日更新)

あります!

以下で販売中のLUTがかなり使い勝手が良く、映画やドラマ、CMや企業VPなど問わず使いやすいですし、比較的コントロールもやりやすいです。

snowanfilm.stores.jp

※LUTを適用した後の調整がうまくいかない人へ。

demoreel.hatenablog.com

本当にISO800とISO12800のノイズ感は一緒なの?(2024年3月28日更新)

これは最近撮影の現場でチラホラと聞くようになってきました。

Flexible ISOが本体のソフトウェアアップデート後に追加され、柔軟にISOが変更できるようになったことが発端になっていると思います。

私も正直「いやいや、流石にISO1600とかの方がノイズ少ないのでは?」と思っていましたので、実際に比較してみました。

ここに記載すると長くなるので、以下の記事にまとめましたので、こちらよりご確認ください!

demoreel.hatenablog.com