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V90対応のSDカード7選!価格と使用感と書き込み方式にフォーカスして紹介

この記事で分かること

  • 不具合が起こりにくいSDカード
  • 価格の開きの違い
  • 私が使用して起こったトラブル

はじめに

私は普段動画制作と写真撮影を仕事にしていますが、撮影中と撮影後に大切なことはデータの管理です。

今まで色々なメディアを使ってきましたが、その中でも最も馴染み深いSDカードについて、使用感や各社メーカーの特徴などをお伝えできれば良いなと思います。

とはいえ、書き込み速度の実測値などはAmazonのレビュー欄を見ればいくらでも載っていますし、SDカード故障の保証の期限よりも、そもそもデータが飛んだり消えたりしないSDカードを選ぶ方が効率が良く賢明です。

なので今回は不具合が起こりにくいSDカードの書き込み方式に注目をしながら見ていきます。

私のSDカードライフ?はSanDiskから始まりました

書き込み方式(NAND)について

SDカードにはあらゆる書き込みの方式があり、それぞれに特徴があります。

ここでは細かく理解するのではなく、なんとなく「あーそんな感じね!」程度にイメージを掴んでもらえれば良いかなと思います。

メインの御三家

SLC(シングルレベルセル)

最強。普通に家電量販店で売っている製品にはあまり使われていない規格。

メリット:耐久性が高い・速度も速い

デメリット:金額が高い・大容量化が難しい

MLC(マルチレベルセル)

業務用やプロ向け製品に採用されている規格。

メリット:そこそこ耐久性もあり、そこそこ書き込み速度も速い

デメリット:そこそこ高い

TLC(トリプルレベルセル)

一般向けの製品に用いられている規格。

メリット:安くて大容量

デメリット:耐久性に欠ける・ピンキリ

亜種

3D 〇〇

〇〇には上記御三家の名前が入るイメージで、価格を大きく変えずに大容量化ができる・耐久度も上がります。

pSLC

繰り返しの書き込みに強く、書き込みの途中で電源が落ちた場合などのトラブルが少なく、耐久性も高い反面、高価になりやすい。

擬似SLCといった感じらしく、信頼性はSLCの次に高いそうです。

各社紹介

SanDisk(サンディスク)

カメラマンやクリエイターの方であれば誰しも一度は耳にした事があるであろうメーカーですが、実はHDDやSSDで大きなシェアを持つウエスタンデジタル(WD)が擁するブランドなんです。

一部Lot製品にて不具合が発覚したこともありましたが、比較的にはトラブルが少ないカードだと私は思います。

トラブル事例をまとめて下さっている方がいらっしゃったので、引用させて頂きます。

FROM EXP.様

from-exp.com

しかし、今から紹介するどのSDカードメーカーより金額は高め。下手すると同じ容量、同じ書き込み速度でも3倍近く金額に開きがある場合もあります。

書き込み方式の記載は見つかりませんでした。

V90 64GB - ¥14,396 (2022/05/12現在)

Transcend(トランセンド)

1988年に台湾台北に創設された歴史あるメーカー。

色々なメーカーが出てくる前にSanDisk VS Transcendで火花を散らし合った。

ナルト vs サスケ

サトシ vs ライバル

桜木花道 vs 流川楓

そんな関係性ですです(知らない)。

ちなみにトランセンドジャパン公式がサンディスクの方が良いと発言する正直な一面も。

書き込み方式も記載しているメーカーで、MLC方式を採用しているそうです。

V90 64GB - ¥6,511 (2022/05/12現在)

ちなみにトランセンドにはV60対応のSDカードはラインナップされてないみたいです。

Lexcer(レキサー)

1996年創設。

2017年まではアメリカのマイクロン・テクノロジー社が。その後は中国のLongsysが買収・保有するブランドで、2017〜2018年くらいに日本国内では一旦姿を見なくなりましたが、2019年以降は徐々に復活。

Amazonでも普通に見かけるようになりました。

V60、V90どちらもラインナップされており、使用した感じも非常に安定していました。

V90 64GB - ¥10,724 (2022/05/12現在)

こちらも書き込み方式の記載は見当たりませんでしたが、マイクロン時代のパッケージではSLC方式と記載されているものもありました。

PROGRADE(プログレード)

かなりシンプルなパッケージ

LexarSanDiskの重役が立ち上げた新興ブランド。

先ほどお話ししたLexarをLongsysが買収したタイミングくらいからアメリカ圏内から徐々に進出。

今ではAmazonでSDカードを検索するとSanDiskに並んで出てくるほど有名になっています。

かく言う私もProGradeには大変お世話になっており、SanDiskから乗り換えた最初のブランドです。

V90 64GB - ¥12,000 (2022/05/12現在)

記事を書いた22年5月の1ヶ月前に、為替レートの変動によって一部製品が値上げされ、目立って安い訳ではなくなりましたが、非常に信頼がおけるSDカードです。

ちなみに、Lexarと色が対になっており

V90 | Lexar:金 / ProGrade:銀(コバルト)

V60 | Lexar:銀 / ProGrade:金

となっているので、両メーカーのSDカードを購入した際にはご注意を。

書き込み方式は不明ですが、CFexpressにはSLC方式を採用しているそうです。

また「Refresh Pro」というProGrade社製メモリーカードの寿命チェックや断片化したファイルなどをリフレッシュしてくれるソフトも出ています。

6ヶ月無料体験版があるそうなので、今ProGradeのメモリーカードをお持ちの方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

▼Refresh Pro Download▼

https://shop.progradedigital.com/collections/prograde-digital-software/products/refresh-pro-trial-version

SUNEAST(サンイースト)

家電量販店に並んでいても不思議じゃないパッケージ

2017年に創立。

大阪に本社を構える株式会社旭東エレクトロニクスがプロデュースするSDカードブランド。

私がSanDisk→ProGradeと渡り歩いた先に出会った最強のSDカードと言っても過言ではないSDカードです。

V90 64GB - ¥9,080 (2022/05/12現在)

セール時には - ¥6,944 にまで下がります。

価格が安いことも去る事ながら、ぜひ注目して頂きたいのがpSLC方式を採用している点です。

いやつよつよかよ!

Silicon Power(シリコンパワー)

フックに引っ掛けるスタイルのパッケージ

2003年設立の台湾台北に拠点を置くメーカー。

昔、イ○ンでフック型の棚にぶら下がるように陳列されていたシリコンパワーのUSBメモリを思い出します。

V90 64GB - ¥4,580 (2022/05/12現在)

価格はダントツ一位の安さを誇りますが、耐久性は正直不安です。

書き込み方式も不明ですが、同社のCFexpressには3D TLC。CFastにはpSLC、MLCを採用しているので、おそらく3D TLCMLCなのではないかと思われます。

ちなみに1ヶ月ほど使っていて現在トラブルは起こっていません。

Kingston(キングストン)

SDカードリーダー付きという親切パッケージ

1987年設立のメモリ製品の世界最大メーカーです。

これもイ○ンで見かけた気がします。

ガラケー時代に入れていたminiSDとかもKingstonだったような気がします。

V90 64GB - ¥7,980 (2022/05/12現在)

価格も比較的安い!

書き込み方式は3D TLCを採用しています。

ちなみに、私は先日このSDカードをSONY FX6に使用し撮影を行いましたが、テスト撮影中にエラーが起こり、SDカードが一時的に使用不可となりました。

テスト撮影だったのでまだ何とかなりましたが、仕事中だったので怖かったです。

各社まとめ

SanDisk

価格:安い☆☆☆★高い

書き込み方式:不明

使用感:長年愛用していますがエラーは本当に少なく、おまけでついてくるデータレスキューソフトの復旧精度も高い。

Transcend

価格:安い★☆☆☆高い

書き込み方式:MLC

使用感:SanDiskとライバル関係。デザインがシンプル過ぎるけど分かりやすい。その昔々に発売されていたSDカードではエラーが起こっていたが、今はそんなこともなく至って普通。

Lexar

価格:安い☆☆★☆高い

書き込み方式:不明(マイクロン時代はSLC)

使用感:マイクロン時代の落ち着きのないデザインが好きでした。今、わざわざ選ぶかと言われれば選ば安さを求めるTranscend、安定性を求めるならSUNEASTかProGradeで良いかなと思う製品。

ProGrade

価格:安い☆☆★☆高い

書き込み方式:不明(一部製品はSLC)

使用感:価格とクオリティのバランスや、見やすいデザイン。6ヶ月無料体験できるSDカード管理ソフトなど、LexarSanDiskの元スタッフが作っただけあって制作現場で求められるメディアというものを熟知しているなと感じながら使用しています。

SUNEAST

価格:安い☆★☆☆高い

書き込み方式:pSLC

使用感:最近のお気に入り。トラブルもなくデザインも見やすい。ただ、最近ノーマルカードっぽいデザインからスーパーレアのようなデザインになったのが残念。

Silicon Power

価格:安い★☆☆☆高い

書き込み方式:不明(一部製品は3D TLCやpSLC)

使用感:ダントツで安い。今後に期待。

Kingston

価格:安い☆★☆☆高い

書き込み方式:3D TLC

使用感:使用期間が一番短い割にエラーが起こってしまったのが残念。

オススメしたいSDカード

SUNEAST

ユーザーを問わず普段使いにオススメしたいです。

ProGrade

定期的にSDカードの寿命を監視・管理して、いざという時にトラブルが起こらないようにする必要があるプロやハイアマチュアの方にオススメです。

まとめ

いかがでしたか?

これは私が体験しただけのことを綴っているに過ぎません。

参考にして頂きつつ、自分のスタイルに合ったものを見つけていただければと思います。