はじめに
X-T4購入のきっかけ
- コンパクト
- 空気感が写る(アナログ的)
- レタッチしたくない
- スマホへのアクセスのしやすさ
- 場の雰囲気を邪魔しない(馴染みやすい)
外観・操作性
外観
操作性
スチル機としての性能
AF(オートフォーカス)の謳い文句
EVって?
0(ゼロ)の基準
位相差AFとは?
AFを使用した感覚
AWBの正確性
言うてマニュアルのホワイトバランスには勝てないでしょ?と思っているそこのあなた。前提として写真のみのお話にはなりますが、富士フィルムのオートホワイトバランスは、他のカメラの会社と少し違います。
カメラのオート設定はマニュアルで再現できることが普通です。しかし富士フィルムは独自の測定と処理を行っており、その精度はマニュアルで再現することが難しいレベルです。
「一発で決まる」というと大袈裟ですが、そんな感じです。
ただし、やはり蛍光灯の下でのオートはあまり良くない印象。
ちなみにそんな話がどこに書いているのかってお話ですが、以下に記事が記載されています。
高感度ノイズについて
テザー撮影はちょっと不便
JPG撮って出しが追い込める
カラークローム・エフェクト / グレイン・エフェクト
シャドウ側やハイライト側のトーンを調節することが出来る「トーン調整機能」は、最近どのカメラにも搭載されていますが、カラークローム・エフェクトやグレイン・エフェクトは他のカメラにはない機能です。
グレイン・エフェクトはフィルム粒子を強・弱の2パターンで、どのくらいの量を適用するのかが選べます。
また、粒子の細かさも2パターンで選べます。
カラークローム・エフェクトは彩度が高い部分(赤や緑など)に深みが出せます。
特に青色の演出に特化したカラークローム・ブルーが別で用意されいます。
▼【カラークローム エフェクト / グレイン エフェクトなし】▼
▼【カラークローム エフェクト / グレイン エフェクトあり】▼
▼【カラークローム エフェクト / グレイン エフェクトあり】▼
なぜこのような機能が備わっているのか?
RAW現像が当たり前になった昨今。JPG撮って出しを使うことはプライベートでも仕事でも中々ありません。…よね?
ただ、JPGで撮って出ししたい状況や心構えみたいなものは一定数あると思いますし、何より撮った状態が仕上がりイメージに近ければ近いほど撮影者の気持ちも高まりますし、後々の調整に無理や負担が少なくなります。
であれば、出来る限り撮った状態を完成イメージに追い込むことが出来て損はありません。
手に取り感じた設計思想
超現場主義というか、被写体との向き合い方や撮影する瞬間を大切に出来るようなカメラがFUJIFILMなのかなぁと感じています。
後から調節するのも作品造りの上ではとても大切な事だと思いますが、シャッターを切る手前で撮影者が何を思い、何を感じて表現しようとしているのかは、後からどうにか出来る事ではありません。
上記で紹介した機能は、撮影前に色々調節をする必要があります。
じっくり腰を据えて風景を撮影している方には、被写体と対話するような機能になるでしょう。
目についた物を瞬間的に切り取るストリートスナップをしている方なら、事前に設定を追い込んでおく必要があるため、撮影前にどのような表現をしたいのかを自分の中で深堀する手助けをしてくれる機能になるでしょう。
ISO・シャッター・F値が全て独立したダイヤルで操作できるという機構も、ただの「アナログいい感じじゃね?」的なものではなく、今自分がどんな表現を行おうとしているのかを表してくれています。
とりあえずの設定ではなく、それぞれの設定に自分なりの考えや意思を持って向き合わせてくれます。
そこに到るために、クラシックな外観や機械を触っている感覚で、カメラを持つ喜びや操作する喜びを分かりやすく感じさせることにより、写真や動画に触れる人の間口が広がり、この写真・動画界隈が盛り上がることを狙っているのではないかと思っています。
FUJIFILMさんが毎年開催している「10万人の写真展」。
2020年は新型コロナウイルスの影響により開催が見送られましたね。
この写真展は他のカメラメーカと違い、作品を観た人がその場で、しかも直筆で書いた感想がわざわざ郵送されてきます。
「"PHOTO IS"想いをつなぐ。」というキャッチコピーのこの写真展。FUJIFILMさんはこの写真展だけでなく、カメラや写真全体を通して、このキャッチコピーを実現しようとしているように、私は感じています。
動画機としての性能
色彩・トーンの表現力
DCI-4Kに対応し、内部収録でALL-Intra、400Mbpsに対応。
Long GOPではありますが4K60p(59.94p)、FHDでは240fpsを200Mbpsで収録可能。
特殊な撮影でもない限り十分なスペックです。
そしてなんといっても富士フィルムならではのフィルムシミュレーションが動画に使えるということです。
F-Log & ETERNA
近年主流となったLogガンまでの収録に加え、ETERNA(エテルナ)という富士フィルムが販売していた映画用フィルムを再現したフィルムシミュレーションが使えます。
ただ、ETERNAをF-Logで再現するLUTが無料配布されているので、正直F-Logで撮影すればいいと思います。
ETERNA(エテルナ)ってどんな映画に使われたフィルムなの?
手ブレ補正
意外とモアレ・偽色が出る4:2:0
購入後、ここだけが残念なところなのですが、動画撮影時に偽色やモアレが出やすく感じます。
もちろん発生しやすいシチュエーションばかりだったのかもしれませんが、他のカメラで撮影した時には出ていなかったので、やはりそういうことなのかな…という感じです。
ここは後日ちゃんと調べてみようと思います。
FUJIFLM X-T4とは
撮影現場に立つカメラマン、写真家の目線に立って設計されたカメラであり、シャッターを切る前の、被写体とどのように向き合うのかに集中させてくれるカメラだと思います。フィルムシミュレーションに目が行きがちですが、思想・設計がやはり素晴らしい。
まとめ
ここ最近、SONYのα1やα7s3。Canon EOS R5などハイスペックな機種が次々と登場する中、SIGMA fpや今回のFUJIFILM X-T4などの、トーンや色彩にこだわったカメラ。色々な方向にそれぞれの枝葉を伸ばしていますが、正直どの機材を購入しても問題ないくらいハイスペックなものばかりです。
どれを使っても良い映像や写真は撮れるはずですので、自分が使いたいカメラや、やりたいことが実現できそうなカメラを手に取り、日々作り続けることの方が大切だと思います。
インスタグラムの方に私がFUJIFILMのカメラで撮った写真を投稿していますので、もし見ていただけると、すごく嬉しいです!