DEMOREEL

カメラマンがお話しする映像・写真・カメラのこと。訪れた場所のこと。生活のこと。

AZKi SOLO LiVE 2025 "Departure" ライブの画出しの映像もエモかった!#AZKiと未来へ

最高のソロライブだった!

2025年11月19日に開催されたホロライブ所属のVTuber AZKiさんのソロライブ「AZKi SOLO LiVE 2025 "Departure"」

デビューからの最古参勢であれば、涙を流さずにはいられなかったライブだったのではないでしょうか?

2〜3年前にAZKiさんを知り、約1年前に開拓者としてデビューした程度の、まだまだ新参者の私であっても、とても心にくるライブでした。

本当に演出が良くてね…良かったですよね?みなさん!

画出しの画も演出していた!

さて。タイトル本記事のタイトルにもある「ライブの画出しの映像がエモかった!」について早速触れていこうと思うのですが、「画出し」とはいったい何ぞやという方もいるかもしれないので簡単に説明しておきます。

「画出し」とは

ざっくり説明すると、ライブやコンサート会場にあるスクリーンにステージで演奏・歌唱・パフォーマンスをしている方々の様子を映し出すお仕事です。

今回のAZKiさんのソロライブであればAZKiさんの映像や周りで演奏していた方々の様子が、ステージ両脇のスクリーンに映し出されていたと思いますが、そのことです。

ARライブの技術高すぎィ!

まずはホロライブさんのライブはAR技術が高すぎてすごい。

今回はバイオリンの方とAZKiさんを絡めた画角が印象的で、本当に会場にいるかのように思えました。

もちろん、会場と絡めた背後からの画角も盛り上がるので熱いですよね!

レンズフィルターで世界観を演出!?

一番触れたかった、言いたかったのはここです!

曲目はafterglow「canopus」

それぞれ1カットずつ使用されていました。

…多分。他の曲にも、他のカットにも使われていたのかもしれませんが、私が気付いたのは2曲で各1カットずつの合計2カット。

使われていたレンズフィルターは多分こちら!

※他にもこれに準じたものはあるので、これ以外かもしれない。

Kenko RAINBOW HALO

www.kenko-tokina.co.jp

afterglowでは、観客のサイリウムを活かし、夕陽の陽射しのようなレンズフレアを作っていました。

この曲のVJ映像が夕陽に照らされた海と波の映像だったので、このレンズフレアがすごくマッチしていました。

このライブを見ていた方々、まるでAZKiさんが夕陽を背負って歌っているように見えましたよね!エモい…

「canopus」の方は夜空・宇宙の星々がまたたくVJ映像になっていました。

こちらはレンズフィルターを使って、微速度撮影した星が軌跡を描いているように見えていました。

AZKiさんの周りを星々がアーチのように流れ、これまでの時間の流れを感じさせるような画になっていました。

夕陽からの夜という流れ、良かったですよね!!

ジンバルカメラマンもすごい!

画出しのカメラを通した映像面での演出も素敵でしたが、一名ほど(多分一名だったと思うけど、2名くらいいたのかな?)ジンバルカメラで収録していたスタッフをお見受けしました。

私は「Hoshimachi Suisei Live Tour 2024 “Spectra of Nova”」の福岡公演にも行っていたのですが、この時にジンバルカメラマンの存在は見ていました。

よく観客が近い距離で映し出されることがあると思うのですが、その中の一台にもジンバルカメラマンはいたと思います。

約2時間。カメラはSONYのFX6というカメラを載せていたと思うのですが、これをずっと持ちっぱなしな事に脱帽ですね…

数曲毎に数名で交代していたら良いのですが、腕の筋力どないなってんねん!とツッコミたくなるくらいには、2時間持ちっぱなしには不向きなセットアップだと思うんです。

映像を飛ばすためにSDI出力がないと、軽いカメラを使ったとしても結果として重いセットアップになってしまうとか、そんな感じなのかなぁ…

ARに何か関係があったりとか…

まとめ

と、そんなところにも妄想や想像を巡らせながら楽しませていただきました!

色々な物をAIに頼り始めている今、人の手があってこそ届けることが出来る、起こせることができる力を感じました。

本当に最高でした

センスが無い。才能が無い。努力は報われない。と悩むあなたへ

才能もセンスも無い

そう感じている人、多いのではないでしょうか?

努力も…そこそこしかしていないかも…

他の人の方が努力しているかも…

でも…それでも自分はちゃんと続けて来たから…

それでも思ったように売れていないなら、仕事がないのなら、やっぱり向いていないのかな……。

 

……

 

「なりたい自分」になれないのかな…

そんなふうに思いながら、あなたは眠りについた。

 

……

 

目を覚ませ!

…ンク……リ◯ク………リン◯!

目を覚まして!

 

いい加減目覚めなさい

あなたはまず、「才能」「センス」「努力」について、しっかり定義した上でどうしていくのかを考える必要があります。

そして、これらは誰しもに備わっているものであり、敵でもあります。

 

あなたの物語は、まだ終わっていません。始まってもいません。

「才能」の正体について

【生まれ持ったものであり、自覚しにくいもの】

【経験や努力を重ねることで今まで気付かなかった才能が花開く可能性がある】

才能は生まれ持った属性のようなものです。

例えば

太りやすい体質。痩せやすい体質。

筋肉がつきやすい体質。つきにくい体質。

計算の処理速度が速い人。遅い人。

※ちなみに計算速度の速さや遅さは遺伝的な関係があるみたいです。私は苦手だったな…数学。

https://genelife.jp/gene-dictionary/myself/abilities-515.html?srsltid=AfmBOorxDazmEx9jMmQxds4ByTQiFZ77xY8dMhMl4JEuUNzcH6ZBfKXc

才能は「向き or 不向き」ではありません。

「向いている」だけです。

ただ、向いている人と比べると自分の伸び具合や初動の違いに差を感じてしまった結果、苦手意識がついてしまい「向いていない」ことになってしまうかもしれませんし、必ずしも自分が興味・関心を持ったものに「才能」があるとは限りません。

それでも、興味・関心を持っている時点で「不向き」や「向いていない」ことではないのです。

「不向き・向いていない」の正体とは…

これは「自分の興味関心がないこと・嫌いなこと」です。

そもそも伸ばしたいとも思わないし、見て触れることすらないようなことは”一旦”不向きなことでしょう。

一旦は後で回収します。

「センス」の正体について

【感性】

才能が生まれ持った属性であるなら、センスは色々な経験や体験を重ねることで身についていくもので、他者に対してプラス方向にもマイナス方向にも共感性を含むものです。

「センスが良い」「センスが悪い」

「センスがある」「センスがない」

本当に多くの場面で使われる言葉であり、物事をニュアンスで判断する時に使われますが、一番気にしなくていい言葉であり、一番気にした方がいい言葉です。

なぜなら「センス」には「対外的センス」「内向的センス」があるからです。

あなたが作った映像作品や写真作品で仕事を取りに行く。いわゆる「当てに行く」なら「”相手にとって”センスがある作品」を作る必要があるでしょう。

これは「対外的センス」ですね。

しかし、自分の感じている事や価値観に合っている人と仕事をしたいなら、「素直にやること」が大切です。

これが「内向的センス」です

「センス」はSNSの「いいね」と似たようなもので「トレンドに則っている」「大衆にウケる」ものであるかでもあり、「自分が良いと思っている・感じている・心を惹かれている」ものであるかです。

あなたのセンス(感性・価値観)はそこかしこにあり、自分が選ばない服・飲食店・映像作品・コンテンツなどは多々あるでしょう。

目に留まる事すらないものもあるでしょう。

それは「あなたにとってセンスがないもの」であって、「誰かにとってセンスがあるもの」なのです。

自分で自分に「センスがあります」と思っている人。他人に「センスがない」と思っている人へ。

「当たり前です。みんな持っている価値観や感覚・感性は違うのだから」

自分の持つ感性だけで仕事するなら

プロとしてやっていくのであれば、その言葉だけで片付けるのではなく、自分がやりたい事や相手の達成したい物事に対して適切なアプローチが出来るアウトプット(成果物)を納品し、活用していただき成果を出すことが最善であり「対外的センス」です。

自分の好きなもので染め上げる「内向的センス」は自分を磨き上げ、商品として自分と作品に値札をつけ買ってもらうことで、購入者側があなたに合わせてくれるような状態を目指しましょう。

スポーツの分野で使われる「センス」

こっちは上記と少し違っていて、才能と感性の両方が入り混じった本当の「ニュアンス」で使用されている場面が多いように感じます。

運動神経とも違う、身体で感じていることをそのままアウトプットに繋げられているかといった感覚で使用されているように私は感じています。

類語「勘が悪い」

【協調性が足りていない】

【相手の立場になって考えられていない】

【考える掘り下げが足りない】

鈍感とも唐辺僕とも違う。その場の空気感・状況・人の気持ちなど様々な要素を含んだ状況で適切な判断が苦手な人を指して言うことが多いです。

人の話を聞いていなかったり理解(噛み砕く)出来ていないと、こう言われてしまう場面が多いように感じます。

ここは「相手の気持ちや、その時の状況を考える意識を持ち続けること」が大切です。

「考えることが大切」ではなく「考える意識を持つことが大切」なのは、考えることを忘れないようにすることに加え、判断しなければいけない状況になる前からのことが重要だからです。

「努力」の正体について

【「才能」と「センス」を活かし伸ばすもの】

【”一旦”不向きなものでも普通以上に変えることが出来るもの】

努力は自分が持って生まれた才能や、自分のセンスを磨き・伸ばし・活かすことができるようになるために必要なものです。

努力には自分に合ったやり方があり、それが必ずしも一般的な「タイパ」や「コスパ」の良い方法に当てはまるとも限りません。

努力は日々の積み重ねであり、続けなければならないにも関わらず、伸び具合や成長具合が自分では分かりづらいため、挫折してしまう人も多い部分です。

そして、「努力が報われなかった」に繋がっていくのです。。。

「努力」と「継続」はイコールです。

続けているうちに環境が変わったりして続けられなくなっていったりもします。

努力を続けていれば成功する。報われる。成果が出るわけではありません。

ただ、努力をしないとあなたが持っている「才能」も「センス」も持ち腐れです。

もし今、目指していることや達成したいことがあるのであれば、せめて自分が納得できるまでは努力を続けてみることをオススメします。

自分の感情や想いを納得いく形で供養できるのは、あなただけです。

それらを飛び越えていく者が

【天才】です。

まとめ

【才能】

「持って生まれたもの」

属性・特性・特徴など

【センス】

「生きて経験・体験して養われた感性」

自分の価値観や感覚。好き嫌いの感じ方など

【努力】

「才能とセンスを活かし伸ばすために必要なこと」

「苦手なことや嫌いなことでも普通以上の状態に変えることもできる」

「成長が見えにくく、継続が難しく、必ずしも思ったような成果が出るわけではないこと」

平等に与えられていること

あなたには「才能」も「センス」も備わっています。

しかし、野球選手になりたいあなたに、野球に向いた「才能」があるかは分かりません。

陶芸家になりたいあなたが作った陶芸作品が、多くの人に「いいね」がもらえて、ファンが増えて購入に繋がる「センス」の秘めた作品なのかは分かりません。

何も分からないのです。

それは「今」が「答え」ではないからです。

死後に評価された作家さんはたくさんいます。

プロ野球選手にもなれるかもしれませんし、もし慣れなくても日本野球連盟が主催する試合など企業が持つ社会人野球の場での活躍もあるかもしれません。

このどれもがきっと、あなたが目指している自分の姿ではないでしょう。

しかし「やってもいい」ということだけは、みんなに平等に与えられています。

同じスタートラインではないかもしれないし、スタートした足場は泥沼かもしれません。

自分の走り方が自分の身体に合っていないかもしれません。

公平ではないかもしれませんが、やることだけは許されているのです。

そして、全てが終わる時まで「答え」は分かりません。

悩んでいるあなたへ

それでも心が動いたことについては、やった方がいいのです。

辛くて、苦しくて、嫌になって、無駄だったなぁと思うことがあっても、やった方がいいのです。

なりたい自分の姿があるなら、挑戦し、努力を続けるべきです。

やっても100%なれないのなら、やらなければ1000%、なりたい自分にはなれないのだから。

SONY α7ⅣのS-Log3(PP9)はデュアルベースISOなのか?低感度・高感度の切り替えタイミングはどこなのか?

始まり

ある日、撮影現場で最近発売されたFX2の話題が出た。

「買いますか?」

「ファインダーは嬉しいけど他が残念でしたね…」

「自分は4K 60pでクロップされるのが痛いですね…」

「ただデュアルベースの高感度側が4000なのは使いやすそう!」

「α7IVのセンサーと一緒らしいですからね!」

「そうなの?でもα7IVってデュアルベースじゃないよね?」

「え?デュアルですよ?」

「「「 え!!!! 」」」

思い立ったが吉日

そんな事、あるわけない!

だってそんなことしたらシネマラインやα7sⅢの魅力の一つでもあるデュアルベースISOの魅力が少し減っちゃうじゃない!

でも…もしも…本当に…そうだったら……

きっと、それで多くの人の命(財布)が助かるはず…

(調べてみたい)

調査開始

この記事を書いている最中のお話ですが、めっちゃ眠い。とても眠い。

深夜に書いているからね。

だからパパッと終わらせちゃいます。

ISO800

ISO1600

ISO2500

ISO3200

おわかりいただけただろうか?

ISO3200でノイズがガクッと減っているのが見えるぅぅ…

α7Ⅳは噂に違わぬデュアルべースISOだということです。

SONY FX6のトップハンドルが緩んでしまい音が途切れてしまう時の対策

はじめに

FX6を長く使っている方や、重量があるセッティングにしてそこそこハードに使っている方々にはご理解いただけるお話だと思いますが……音、途切れたりしていませんか?

私は途切れています。猛烈に。

今日は緩んでしまったトップハンドルに対してどんな対策を取っていくのが良いかを、いろいろなパターンを踏まえてお話し致しましょう。

前提として

お金があるなら修理一択!

可能なら修理をした後に、使用用途に合わせて下記の対策パターンを試していただくことをオススメします。

……って、そりゃそうですよね。。

具体的な対策パターン

対策パターン①XLRで音を入力する必要がない人向け

TILTAから発売されているTop Handle for Sony FX6を購入して取り付けましょう。

tilta.shop

ボディについているマイクからの音しか入力できませんが、音は別録りで、タイムコードで音が管理できているなら、この使い方でも良いかと思います。

私は音が必要ではない時はこの方法で使用しています。

最大のメリットは設定さえ間違えていなければ必ず音が入っているということ。トップハンドル使用時は、上手く本体と繋がっていない状態になると音が途切れてしまい完全に無音になってしまいます。どちらが良いかは、あなた次第!

また、FX6はサイドにもトップにもリグを組むには本体のサイズ感が小さいので、こういったトップハンドルがあった方がワイヤレスユニットや外部モニターなどが取り付けやすくて便利です。

対策パターン②リグで対策-予算がある方向け

Bright Tangerine(ブライトタンジェリン)というリグメーカーをご存知だろうか?

日本ではあまり見かけないブランドですが、日本でも現場の予算規模が中規模より上。海外では全然ポピュラーに見かけるブランドの一つですが、こんな認識であっていますか(有識者のみなさま)?

そちらから発売されているSONY FX6向けのリグの中に、トップハンドルに負荷をかけずに固定するためのリグがあります。

しかし、いくつかのリグを購入する必要があり、最低でも以下のものを揃える必要があります。

SONY FX6 Top Plate Filler Piece」¥16,500

SONY FX6 Top Handle Brace」¥16,500

SONY FX6 NATO Rail」¥14,300

気になる方はRAIDさんの方で取り扱っているので覗いてみてください!

www.raid-japan.com

対策パターン③リグで対策-低予算向け

まず、TILTAやSmall RigからFX6用のトッププレートを購入します。

TILTA

tilta.shop

※SmallRigの方は在庫があるサイトを見つけられませんでした。。

その後、下記URLのような2点留めのNATOレールを購入します。

それを…こうッ!!

特にトップハンドルの固定ネジの上を跨ぐように取り付けるのがコツですが、NATOレール側を締め込みすぎると負荷がかかりすぎてレール自体が曲がってしまうので優しく接してあげて下さい。

まとめ

いかがでしたか?

私は①と③でやり繰りしています。

みなさんはどんな対策をしていますか?

これ以外にも良い対策があったら教えて下さい!

そしてSONYさん。この修理は無償でやってくれると嬉しいです。特にハンドルを強化してくれるともっと嬉しいです。

Blackmagicのカメラを仕事で使う時の最大のリスク(デメリット)となり得る点

結論

バックアップ記録(同時記録)ができない点

小話

「え?同時記録って必要ですか?」

「別のカメラでもメディアを2つ刺して同時記録したことないんですけど」

「データってそんなに飛びます?」

これまで撮影のお仕事をしていて、こんな言葉を耳にしたことがあります。

確かに、昨今のカメラやメディアでデータが飛ぶといったことは少なくなりました。

しかし、それでもデータは飛ぶし、無くなるし、バックアップを取り忘れたりするものです。

機械側のトラブルや人間側のトラブルに対するフェイルセーフになりうるものがカメラ側でのバックアップ記録(同時記録)だと私は考えています。

実際に見舞われたデータトラブル

では、私が実際に見舞われたデータトラブルについて少しお話しをしていきます。

ケース1:収録中、SDカードがエラーになってしまった

CMの撮影中、スロット1のSDカードだけエラーになってしまい、収録が止まってしまいました。

スグに新しいSDカードをスロット1に差し込んで収録を再開しました。幸いにもそれまで撮影していたデータはスロット1・2のカードに残っていましたが、もしスロット1のSDカードが破損し、スロット2に同時記録をしていなかったら全て撮り直しになっていました。

ケース2:データのバックアップが上手く出来ていなかった

私はスロット1を編集担当者・データ管理者用のデータ。スロット2を自分用のデータとして保存・使用しています。

長期間撮影が続くドラマや映画の撮影ではどこかでバックアップが取れていなかったり、バックアップ時にエラーが起こることが稀にあります。

そういった際にも違うスロットで記録した同じデータがあると、片方ではエラーが起きていなかったり、撮影現場から持ち帰るデータの行き先が2つ確保されているとリスクを分散できます。

Blackmagic Design社のカメラについて

私自身は長らくBlackmagicDesign社のカメラを使っています。

Blackmagic Pocket Cinema Camera (初代)

Blackmagic URSA mini Pro 4.6K

Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K・6K Pro

ところどころ使いづらさや問題を抱えているカメラではありますが、撮れる映像や購入金額の配慮は本当に素晴らしいカメラだと感じています。

これからも手元に置いておくカメラの一つだと思います。

しかし、一つだけ(欲を言うと二つ)改善して欲し点があり、それが同時記録機能の搭載です。

Pocket Cinema Cameraや6K FFなどはSSDとCFast・CFexpress。

URSAシリーズであればMedia Moduleがあるのにもったいないです。

…つ「プロキシ」

最近の6K FF、PYXIS、URSA Cineではプロキシファイルを同時に収録できるようになりました。

これはBlackmagic Cloudを活用するためのもので、撮影中に素材をクラウド上にアップロード。編集者は数分後には現在撮影している動画素材を受け取り、オフライン編集ができるという映像制作の作業速度を格段に向上させるためのものです。

Cloudを活用すれば本体内に2つのデータ+クラウド上にもう一つのデータを残せるという訳なのですが、プロキシの方はH.264です。

通常のCMのオフライン編集でもあまり使わない形式ですし、バックアップ素材として使うものではないので編集耐性もありません。せめてProRes ProxyやLTだったらまだ…

まとめ

以上のことから、BlackmagicDesign社のカメラを仕事で使う上で最大のリスク(デメリット)となり得る点は「バックアップ記録(同時記録)ができない点」であると私は考えています。

おまけ

さっき「欲を言えば二つ」と言いましたが、その二つ目とは「内蔵NDを搭載したモデルが少ないこと」です。

人によっては必要ないものではあると思いますし、同時記録と違い、こちらはマットボックスを用いた角形フィルターやレンズ前面に取り付けるスクリューフィルターで基本問題はないからです。本来フィルムの時代からそうしてきたものではありますし。

ですので欲を言えばなのです。

しかし、私は内蔵NDがあって欲しいタイプなのです。NDフィルターは各社から販売されていますが、カメラを作った会社がこのNDフィルターがこのカメラに合っていると考えているものを使用したいこと。何より便利なこと。この二点が理由ですかね。

みなさんはいかがでしたか?

まだお時間が許すようでしたら、SDカードについて触れた記事もございますので、こちらも読んでみてください。

demoreel.hatenablog.com

 

仮面ライダーや戦隊ヒーローの映像作品を撮影するために 〜第2章 適したカメラのピックアップ〜

前回までのあらすじ

下記記事を読んでから、本記事を読むことをオススメします。

demoreel.hatenablog.com

カメラの選定基準

特撮ヒーローの映像作品を作る上で、撮影に適したカメラを選定するにあたり、下記を基準にしてカメラの選定を行いました。

・潤沢な予算がない中で作品を作る

・ミドルレンジ帯のカメラ

・比較的多くの人に知られている/親しまれている

・必要に応じて家電量販店で急遽仕入れることもできる

「え?じゃぁARRIとかはないって事?」とお思いのそこのあなた。

今回は入れておりません。悪しからず。

お金があればこんな記事にそもそも辿りつかずやれるからです。

また、すべてのメーカー・すべての現行品を掘り起こしているわけでもございませんので、この中に記載されていないカメラや、今お持ちのカメラが特撮の撮影に向いているのかが気になる場合は、今回選定したカメラを評価する上で掲げている項目に注目しながら気になるカメラのスペックと照らし合わせてみてくださいね!

これまで特撮を支えたカメラたち

各メーカーのカメラを見ていくその前に。

これまで仮面ライダースーパー戦隊シリーズに使用されてきたカメラが一体どんなカメラなのかを、あらゆる情報を元にチェックしてみましょう!

フィルムからデジタルに移り変わった歴史

online.stereosound.co.jp

スーパー戦隊シリーズは長らくフィルム撮影が続けられ、侍戦隊シンケンジャー以降の作品ではRED DIGITAL CINEMAのカメラをメインに使用しているようです。

connect.panasonic.com

今はシネマカメラの開発や生産が終わったPanasonicさんのシネマカメラ「VARICAM」シリーズが多く使われていたみたいですね。

www.sony.jp

www.youtube.com

仮面ライダーではSONYのカメラが使用されていたりもするみたいです。

仮面ライダーガッチャードではSONY FX6が使用されていたみたいですね!

スーパー戦隊仮面ライダーで使用されているカメラがなんとなく見えたところで、特撮に向いているカメラを見ていきましょう。

各メーカーのカメラスペックと比較

チェック項目について

22コマや4K120コマについては前回の記事を読んでいただければわかると思いますが、「ノイズレス / 高感度撮影」については少し補足を。

正直、どのカメラも撮影場所の明るさが十分に確保されているような状況であればノイズが出ることもなければ高感度撮影の必要もありません。

しかし、今回は潤沢な予算がないということがベースです。ということは、照明部さんの人員や照明機材が十分に無いということが想定されます。

そのためある程度のノイズやISO感度を上げて撮影することが必要な場面が出ることを想定し、分かりやすく○や×をつけています。

BlackmagicやREDのカメラが「ノイズレス / 高感度撮影」において×マークになっていますがこちらは記載しているようにポスプロでのノイズリダクション前提なので、×としています。

また、センサーサイズが著しく小さいマイクロフォーサーズも×としています。

調べてみて感じたこと

色々と調べてみて分かったのは、この記事を書いている25年3月中旬ではCanonがどの機種においても撮影に必要なスペックをクリアしているように思えました。

前述したようにポスプロでのノイズリダクションが前提のカメラやマイクロフォーサーズを除いて、昨今のカメラは撮影時の露出を間違えない限りは比較的ノイズは少なく撮影できます。

22コマなど、コマ落としに関しては多くのカメラが対応出来ていない中、BlackmagicやREDなどはしっかり対応出来ています。さすがですね。

予算が潤沢なのであればARRIでもなんでも使えばいいのです。しかし、予算がそこまでない場合は何を取って何を捨てるかを考えなければなりません。

・スペックはクリアしているけど価格は高いカメラ

・価格はリーズナブルだけどスペックが足りていないカメラ

・重量の関係でジンバルに乗らないカメラ

・ポスプロにどこまで時間や労力を分散するか

などなど。

代替案

しかし、逆を言えばどこかの機能を妥協すれば、ほとんどのカメラが候補として上がってくるのです。あなたがすでに持っているカメラも例外ではありません。

では、それぞれの項目をどうリカバリーする方法があるのかを考えてみましょう。

22コマが撮れない時

・編集ソフトで22コマのタイムラインを作り、22コマに変更したい素材をそのタイムラインに入れて22コマで書き出し。

Adobe Premiereの場合はエフェクトの「ポスタリゼーションタイム」を使えばタイムライン上で任意のフレームレートに変更することが出来るので、22コマに変える。

・編集ソフトで速度を少し早める

・撮影時にシャッタースピードを少し早めに設定しておく

などが代替案として考えられますが、編集で速度を早めるよりはシャッタースピードを少し早くしてキャラクターの動きをパラつかせた方が実際に早く動いているように感じます。特に殺陣のシーンとはではそれを顕著に感じます。

4K120コマ

・そもそも4Kが必要なのかを考える

・120コマではなく60コマでもいけるのではないか

・編集ソフト側でフレーム補完をして擬似スロー

特に最初のそもそも4Kが必要なのかという点は結構重要です。グリーンバックで合成用素材として撮影する時は4K画質であることが望ましいですし、4Kで作品を作るということでなければフルHDでも十分です。

ノイズレス / 高感度撮影

・あまり暗い場所や輝度差がある場所などで撮影しない

・どんな時でも撮影現場の明るさや手持ちの照明を最大限に活用する

・明るく撮れるレンズを使う

・編集時のノイズリダクションで対応

ここに関しては多少仕方がない部分もあるので割り切る必要はあると思います。

筆者はどのカメラを選ぶ?

私はどの撮影にも一旦SONY FX6を使用しますし、使用しない時でも機材を選ぶ一つの軸となるカメラとして存在しています。

予算が許すのであればCanon R5C。難しいようであればPanasonicGH7GH6。もしくはBlackmagicPocket Cinema Camera 6K proなどを選びます。

感度や背景のボケ感を許容するのであればPanasonicのGHシリーズは本当に特撮向きのカメラだと感じます。やはりVARICAMが仮面ライダーに長らく使われてきた理由が分かります。

Blackmagicは4K120コマなどのハイスピード撮影やジンバルワークなどを絡めた一台の取り回しやすさや、ポスプロでの負担を許容するのであれば、こちらのカメラも良いカメラです。

私は実際に撮影現場でBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K proを使用して特撮の撮影をしたことがあります。ただ、やはりハイスピード撮影時のクロップファクターは結構デメリットになる場面はありました。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

次回はレンズや三脚、特機回りについて説明していきます。

 

仮面ライダーや戦隊ヒーローの映像作品を撮影するために 〜第1章 適したカメラの条件〜

この画像は生成AI「Grok」で生成された画像です

はじめに

特撮が好きなそこのあなた。

自分が思い描くストーリーで、ヒーローやヴィランを戦わせてみたいと思ってはいませんか?既に作っている人もいるかもしれませんね。

これから創作を始める人も、既に作っている人にも、髪の毛一本ほどは役に立つ内容を残せるのではないかと思うくらいには特撮を撮るということは特殊なことだと学びましたので、その経験を元にしたブログをいくつかに分けて残していこうと思います。

私はカメラマンなので撮影目線で特撮を撮るために必要なことを数回に分けて記し残していこうと思います。

あなたの創作活動に少しでもお役に立てれば幸いです。

第1章 必要条件

では早速、特撮を撮る機材を選ぶにあたって必要な条件をいくつか挙げていこうと思います。

普通の人が普通に芝居をしている映画やドラマと違って、「ガワ」や「被り物」と呼ばれるキャラクターや「変身」がある映像作品には、独特な手法が存在します。

ここに記載されている手法はその一部に過ぎません。

もちろん、他の映像作品にも使用する手法であったり要望となる部分でもあったりするので、特撮を撮る予定がない人も知っていて損はないと思います。

① 動画のフレームレートが"柔軟に"変えられる事

フレームレートを変えると聞くと、普通であればハイフレームレートである120fpsや240fpsなどを想像すると思います。

しかしアクションや特撮では逆にコマ数を少なくして22fps(22コマ)で撮影します。

アクション監督によっては18fpsや20fpsでの撮影を希望とされる事もあるので、柔軟にコマ落としや早回し(ハイスピード)が出来ることが重要です。

Tips:コマ数を上げることをオーバークランク。コマ数を下げることをアンダークランクとも呼びます。クランクを差し込んで手回しでフィルムを回していたフィルム時代の名残ですね。

②同ポジ撮影が出来る環境を整えること

特撮では某ライダーや某戦隊などによく見られる「変身シーン」というものがあります。

生身の人間から変身したヒーローやヴィランの姿になる時、同じポジションに生身の人間と変身した姿を入れ変える作業が必要です。

仮に編集する前の人間の状態で撮っている動画素材をAとし、変身した後のヒーローの状態で撮っている動画素材をBとします。

それらの人物の位置・ポーズ・背景・お芝居の流れなどを映像の中でピッタリ合わせる作業です。

その位置を合わせる機材を準備できることは特撮の変身において大変重要なポイントの一つです。

Tips:特撮ではこれら一連の手法を「ストップチェンジ」と呼びます。編集ソフトなどで素材Aと素材Bを撮影現場で見比べることを「パカパカ」と呼びます。

③しっかり固定できる三脚や特機

②で説明したようなシチュエーションは強い風が吹いていようが、足場が悪かろうが、ジブクレーンやドリーレールを使っているような時でも起こり得ます。

なので、どのような環境でもカメラをしっかり固定できる三脚や特機が必要です。

④ズームイン・ズームバック

こちらは監督の演出によりけりではありますが、特撮などはズームイン・ズームバックを多用します。ズームの速度も様々です。

ノンリニア(ズームリングを回す速度に応じてズームの速度が変化する、いわゆる電子ズーム)のズームレンズではなく、リニア(ズームリングの回転角度に応じて変化する)のズームレンズの方がズームの速度や画角の位置を調整しやすいので、そのようなレンズを使用することをオススメします。

⑤CGやVFXとの兼ね合い(ノイズやモーションブラー)

特撮では剣で切った時の斬撃や、銃で撃った時の火花。爆発や変身など、編集で色々な合成やエフェクトが足されます。

これらの作業を普通に行う場合であってもたくさんの労力と、それに伴う時間が消費されていくものですが、撮影した動画素材にノイズや被写体の動きやカメラの動きによるモーションブラーが発生していると、より合成の時間がかかってしまいます。

ですので、出来る限り撮影時にモーションブラーもノイズも少なく撮影できていることが望ましいです。

まとめ

いかがでしたか?

次回と次々回は上記の条件を満たすカメラや周辺機材についてのお話をしていきます。

また、機材での対応が難しい方向けに、カメラの設定やポスプロ(編集)で可能な限りカバーする方法などを交えながらお話をしていきます。

このパートに関する質問や追記や補足した方がいい点などがあればコメント欄に記載をお願いいたします!