12月中旬
年間を通して様々な祭事が催されている秩父ですが、10月に開催される龍勢祭りと、一年を締め括る秩父夜祭は、秩父のお祭りの二大巨塔。
特に夜祭はその年のフィナーレ的な存在でもある為、これが終わると後はゆっくり年末を迎えるか……みたいな空気が街に漂いはじめます。
観光収入が主な街でもあるので、観光客が来るイベントが無くなると、街も来年の準備や英気を養い始めるわけです。
観光客には向かない時期?
では、もうこれといったイベントが無くなった12月中旬から秩父に行っても面白くないのか?
もうビギナーな観光客が楽しむにはハードルが高いのか?
いいえ、そんなことはありません!
私は、来年に向けて英気を養うために12月の秩父へ向かいました。
食事篇
英気を養うといえば食事!食事は身体と心を作り上げる全ての源。
既に別の機械に「わらじかつ」や「くるみそば」「みそポテト」などを食べる機会があり、今回はもっと違うものを食べてみたくて、ホルモン屋さんを第一目標に定めました。
だんござかホルモン
私のファースト秩父ホルモンとなったのはココ!
一人で入店したのですが、お店の方は快く迎え入れてくれましたし、私が入店した時には既に地元の方が食べ初めていたりして、凄く温かい空間でした。
私が頼んだメニュー全てを思い出すことは出来ませんが…
焼き物 1人前 100g
・タン
・ハツ
・レバー
・ナンコツ
・白
を頼んだんじゃないかな…と記憶しています。
ところで……私はレバーが苦手です。
…空気に当てられて勢いで頼んでしまったのです。
しかし、不思議なことに食べれたんです。美味しくて。本当に。倒置法で話したくなるほどに。
表面は出来るだけ焦げが無い状態で、中に火が通ったかな?というタイミングで食べるのがベスト。
プリプリ、コリコリ、ジュッ!
部位によって色々な食感や味覚を楽しめて最高です。
ホルモンは部位によりけりですが、低カロリー(糖質が少ない)で高タンパク。ミネラルも豊富で疲労回復や免疫力・スタミナ強化にベストな食事です。
※注意
この量は一人で食べるには少し多すぎることと、内臓系の食べ過ぎは痛風を引き起こす原因にもなりますので、みなさんは食べ過ぎにはご注意を。
締めはお茶漬け。
出汁とご飯の量が最高で、口いっぱいに広がったホルモンの旨味もタレ感も全て洗い流してくれます。
梅の酸味とワサビの風味が「これでもかっ!!」と言わんばかりにホルモンを食べたことを忘れさせてくれます。
正直、次の日の夜もここでこのメニューをリピートしてもいいかなと思ってしまうくらい美味しかったです。
そば処はやし
長瀞と言えば……そう!くるみそば!!
という方が多いかもしれませんが、「しゃくし菜めし」が食べられるここを忘れてはいけません。
”しゃくし菜”とは?
秩父の冬の保存食で、体菜(たいさい)というアブラナ科の野菜で、見た目はチンゲンサイを白菜サイズにしたような感じです。
それぞれのご家庭で、しゃくし菜漬けを作るのが秩父の風物詩だった時代もあるそうで、今では秩父の名物として親しまれています。
しゃくし菜ご飯は、このしゃくし菜漬けを細かく刻んで、ごま油でしゃくし菜、ご飯、じゃこ、などを炒めた物だそうです。
これが美味しいんですよ。まぁ見て下さい。
香ばしい香りとシャキシャキ食感がクセになり、ほどよい塩気が箸をすすめる「しゃくし菜めし」。そして秩父と言えば蕎麦!冷たいそばと一緒に頂きましたが、寒い時期に行ってるので温かい蕎麦にすればよかったですね。
しゃくし菜漬けに使われている体菜はβカロテンが豊富で免疫力を高める効果があり、カルシウム・ビタミンK・葉酸・カリウムなどが多く含まれています。
蕎麦にはルチンが多く含まれており、このセットは身体を中から造り強くするセットと言えるでしょう。
丼屋 炙り
西武秩父駅内のフードコートにある丼物のお店で、秩父名物わらじカツ丼なども食べられます。
今回、私は味噌豚丼を頂きました。
とろろも付いてきて最高です。
豚肉はビタミンB群を多く含むので疲労回復効果があるのですが、そもそも丼にがっつく行為そのものが心を幸せにしますよね。
スポット篇
三峯神社
県内外から多くの観光客が足を運ぶ超有名パワースポットの三峯神社。
土日祝日は混雑しますし、年末年始やGW、SWなどの大型連休は確実に混雑しているので平日かつ他のイベント毎に被っていない時期に行くことをオススメします。
GoogleやInstagramで検索すればたくさん画像が出て来るの、画像はそっちで見てもらったほうが良いかも。
三峯神社は日本武尊(やまとたけるのみこと)が創始したと言い伝えられており
・夫婦和合
・家内安全
・五穀豊穣
・火難、盗難、諸難除け
のご利益があるとされています。
また、標高1100mに御鎮座しており、神の使いは狛犬ではなく狼です。
最初の鳥居を潜ってスグに道の両側を高い木々に囲まれ、周りの景色は森一色になり、静かで神秘的な空気に包まれます。
秩父雲海/朝のミューズパーク
正直、雲海目当てで足を運んだのですが、朝のミューズパークは神秘的過ぎて「私・イン・ワンダーランド」状態でした。
正直雲海の印象よりもミューズパーク内で偶然出会った風景が良すぎて、ネットで出回っている情報で見た気になってしまいがちな今日この頃でしたが、改めて目を醒ましなさいと言われたような気になりました。
長瀞の岩畳
長瀞のライン下りの出発点にもなっている岩畳。
水辺のアトラクションということもあり夏場に訪れる方が多いのではないかと思うですが、晩秋から冬の初めにかけての景色もまた美しい物です。
岩肌から突き出し、岩と岩の隙間を縫うように生えている草木に生命が持つ力強さを感じます。
旅の終わり
今回は食事編とスポット編に分け、各三箇所ずつ巡りましたが、この時は1泊2日していたので、実際にはもう少し色々回っています。
三峯神社に加え、宝登山神社と秩父神社の秩父三社をお参りさせて頂きましたし、他にもいくつかの札所を巡り、色々食べたりもしました。
そして旅の終わりには「西武秩父駅前温泉 祭の湯」で動き回った身体の疲れを次の日に残すことなく終了しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
英気の養い方は人それぞれですが、旅した結果疲れてしまうのは本末転倒です。
あれこれ回りたくなる気持ちもわかりますが、どこか一つを最大の目的地と定め、その周辺をのんびり回れるようにプランを組み、温泉に入って疲れを残さないように帰るのがベストだと思います。
どうしても観光地には催し事の時期に足を運びがちですが、このようなご時世ですので、全然何にもない時期に足を運んで、自分のペースで楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。