DEMOREEL

カメラマンがお話しする映像・写真・カメラのこと。訪れた場所のこと。生活のこと。

出張をするカメラマンやビデオグラファーには絶対にやって欲しい、たった一つのこと

はじめに

これまで色々な場所へ出向き撮影をさせて頂きました。

車での移動はもちろんのこと、飛行機でも船でも新幹線でも出張撮影を行なってきましたが、そんな私がこれから出張撮影が増えてくるカメラマンさんやビデオグラファーさんには是非やってほしい事があります。

それは前乗り(前日に撮影地に到着。宿泊すること)です!

その理由とは…

トラブル対策

これだけです。

「え?慣れてるから余裕なんですけど?」

「いやいや。トラブルは仕方がないので。まぁ理解してくれるでしょ。」

「そんなにトラブルって起こります?」

というご意見もあるかもしれませんので、ここで私の身に降りかかったトラブルの一例をお話しさせて頂きます。

これまで私が経験したトラブル

①預けた荷物の中でレンズ・機材が破損していた

カメラケースからレンズを取り出した瞬間、パラパラと音を立ててキラキラとした粉がレンズから落ちて行きました。

私は、恐る恐るレンズのフロントキャップを外し、前玉の方を地面に向けると、今度は大きなガラスのカケラが地面に向かって降り注いでいきました。

そうです。飛行機の貨物室に預けたカメラケースの中でレンズの前玉……ではなくレンズのプロテクター用フィルターが割れていたのです……。

ちなみに、国内線・国際線の両方で1回ずつ起こったトラブルです。

レンズキャップはもちろんのこと、緩衝材も入れておりましたが、レンズフィルターは割れていました。

フィルターで済んでよかったものの、前玉が割れていたらアウトでした。

写真はそのうちの一回起こったトラブルの写真です。

②バッテリーが死んだ

出張先。撮影前夜。最後の機材チェックを行なっていた時のことです。

フィールドモニターにバッテリーを取り付け電源をオンにすると…点かない。

同じバッテリーで動く照明器具にバッテリーを取り付けてみると……光らない。

バッテリーをチャージャーにセットし、バッテリーの充電を試みるも……充電されない。

そう。彼は移動したその日にデッドしたのです。

私はすぐに閉店間際の家電量販店に飛び込み、バッテリーを購入し、事なきを得ました。

こんな風に、突然バッテリーが死んでしまうと、困りますよね。

バッテリーではなくAC駆動やD-Tap-DCで駆動させる方法もありますが、やはり色々なものを経由せずにそのまま使用出来るバッテリーは、現場にせめて2〜3個確保しておきたいもの。

③機材を忘れた

もう論外ですよね!すみません!!

しかしあるんですよコレ!本当に。

空港でバッテリーを検査されるのが面倒すぎて、玄関先にバッテリーだけを入れたケースを用意していたんです。出発の時にガバッと持って行って、そのまま保安検査場にドーンと見せられるように。

そしたらぜーんぶ置いてきちゃった♡みたいなね。。

でも前入りしていたら最悪家電量販店で購入できるじゃないですか。業務機の特殊なバッテリー以外は。

その時、私が忘れていたのはLP-E6バッテリーのみ。わかる人には分かりますが、家電量販店で買えるんです。

でもこの日は当日の朝イチ移動で、撮影場所は家電量販店すらない田舎。しかも朝イチで移動してギリギリ撮影時間に間に合うかな?くらいの時間。

バッテリーは前日機材チェックに使用したバッテリーが本体の中に入っているくらい……

しかし、なんとか乗り切りました。

本当に怖かったです。

トラブルへの対策と対応

①機材を調達できる場所を探しておく

・レンタルが出来るならレンタルでもOK

ただしこの場合は営業時間があったり事前予約が必要だったりもするので、スケジュールと相談しながら上手く活用出来ると良いですね。

ヨドバシカメラは時間外でも購入対応をしてくれる場所もある

もし、出張先の近隣にヨドバシカメラがあったなら、あなたの強い味方になってくれるでしょう。

ヨドバシカメラはネットから購入し、店舗で受け取りを選ぶと、営業時間外でも受け取ることができるサービスがあります。

たとえ夜遅くに機材トラブルや忘れ物があっても、ヨドバシカメラに在庫があって営業時間外の受け取りサービスに対応していれば、明日の撮影は上手く行くでしょう。

・出張先近隣の知り合いに連絡を取る

知り合いのクリエイターやSNSで知り合ったクリエイターさんが、出張先近隣にお住まいであれば、連絡を取ってみるのも一つの手段です。

②撮影場所・集合場所へのルートを確認しておく

移動の手段に限らず、撮影場所へのルートを確認できるのであれば確認しておくに越したことはありません。

特に通行止めや駐車場所が無いなんてざらにありますし、Google Mapを使用しても建物の裏側に案内されてしまうこともあります。

到着時刻がギリギリになってしまいそうな時こそ、そうなってしまった時に焦ってしまうものです。

事前に確認をしておいて、何か起きた時に対応できるようにしておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

きっとカメラマンさんやビデオグラファーの方々など、機材を自分で取り扱い、輸送させる必要がある方々にとっては釈迦に説法なことだったとは思いますが、クライアントさんなど特に機材を扱うことが少ない方々にとっては、あまり無い視点だったのではないでしょうか?

「移動」という何の変哲もない当たり前のことが一つ挟まるだけで、このくらいの文章量になってしまうくらいの出来事が起こり得ます。

前日に移動・宿泊するだけで、トラブルを回避できる可能性がグッと高まり、撮影当日にトラブルが起こってしまった時の損害をカバーできるので、私は前乗りをオススメします。