DEMOREEL

カメラマンがお話しする映像・写真・カメラのこと。訪れた場所のこと。生活のこと。

LUTを使ったグレーディング。調整を上手く行うためのヒント。

LUTを適用した後の調整が上手くいかないあなたへ

LUTを適用後、こんなことで困っていませんか?

  • 白飛びや黒潰れしたデータが戻ってこない
  • 思った色に調整が出来ない(もっていけない)
  • コントラストや彩度が淡い(もしくは強すぎる)

このブログの結論

LUTを適用する前の状態を補正する。

アドビのプレミアで調整するなら、調整レイヤーにLUTを適用し、素材の方で明るさや色味を調整する(もしくはLUTをかける調整レイヤーと、明るさや色味を整える調整レイヤーを分ける)

※画面はダビンチのものですが、プレミアで想定していただけますと幸いです。

ダビンチリゾルブの場合はLUTを適用したノードの前に明るさや色味を調整するノードをもってくる。

もしくはタイムラインノードの方にLUTを適用し、クリップノードの方で明るさや色味を調整する。(タイムラインノードにLUTを入れると楽ですが、個人的にはあまりオススメはしていません。私は個々で都度調整したいので。)

なぜそうなるのか

LUTはフィルターのように上に被せたり、ふりかけのようにかけるものではなく、変換されるものです。

一枚の生肉をステーキ用にするのか、しゃぶしゃぶ用にするのかでは、下ごしらえや調理の方法はだいぶ違うと思います。

LUTはその方向を大まかに決めるものです。

ですのでLUTを適用した後は、もうその料理に準じた方向の料理しか出来なくなってしまいます。

しゃぶしゃぶ用に生肉を加工した後に分厚いステーキとして調理しようと思っても無理ですよね。

なので、LUTを適用する前の状態を調整する他ないのです。

さいごに

ざっくりしたヒントなので、説明に関する語弊はありますし、他にも色々な方法がありますが、1にも2にも経験です。

自分が思っている方向とは真逆の方向に調整してみると意外と上手くいったり、発見があったりするものです。

難しく考えすぎず、色々触って試して見てください!