【Travel No.005】秩父市吉田 龍勢祭り2018【国・重要無形民俗文化財】
龍勢祭りとは
埼玉県秩父市下吉田にある椋神社で毎年行われている秋季例大祭であり、平成30年3月8日に国の重要無形民俗文化財文化財に指定された例祭のことです。
この例祭で打ち上げ・奉納されているものが龍勢であり、”農民ロケット”という名称で知られています。
五穀豊穣・天下泰平・家内安全などを祈願し打ち上げます。
農民ロケットの歴史
轟音を立てながら天高く飛び立つ龍勢の歴史は深く、椋神社に記録されている最初の打ち上げは1575年(天正3年)。
織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との戦いで知られる「長篠の戦い」が行われたのもこの時代であり、多量の鉄砲が用いられた戦いでもありました。
中学時代に「元寇」という戦について学んだことを覚えてはいないでしょうか?
モンゴルが日本の九州を攻め行ってきたという歴史です。
詳しくはこちらから
この頃よりロケットの概念は”武器”として存在しており、その後は先で述べた戦国時代に打ち上げ型の狼煙として使用され、いつからか秩父吉田の農村の例祭に使用されるようになったということです。
詳しくは吉田龍勢保存会のホームページをご覧いただくと、より理解が深まると思います。
しかし…吉田龍勢の打ち上げが最初に行われたのは1575年(天正3年)。そして長篠の戦いはその年の5月。
天正3年とは、日本での火器元年だったのかも知れませんね。
テレビアニメにも登場
テレビアニメ「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」の劇中にも、このロケットが登場しており、今まで龍勢祭りを知らなかった県外の方々にも知れ渡るきっかけになったのではないでしょうか。
(私もその一人だということはナイショの話)
作品公開以降、毎年「超平和バスターズ」という奉納名で御奉納されており、度々声優の方々が口上に訪れています。
龍勢祭り2018 -あの花龍勢 ほぼほぼノーカット版- 【4K版】
龍勢祭りの醍醐味
龍勢祭りの醍醐味はなんと言っても会場の空気感です。
「龍勢口上」という節回しの後、導火線に火を付け打ち上げます。
口上中、まるでその場の人達の想いが今打ち上がらんとするロケットに集まっているような空気を感じます。
龍勢祭りのロケット制作は夏場からはじまり、制作期間も長い上、必ず打ち上げに成功するとは限らないのです。
導火線に火を付け、打ち上がらないまま爆発したり、打ち上がっても花開かず落ちていくものもあります。
それぞれの想いが込められているからこそ生まれる緊張感は、初めて訪れる方々にもひしひしと伝わることでしょう。
初めて訪れる方へ
雨具
会場は開けた場所なので天候が崩れた時などに避難する場所はありません。また、人がかなり多いので傘は避けた方が良いので、雨具はレインコートやレインウェアがオススメです。
登山用品のノースフェースやコロンビアなどタウンユースでもいけるウェアを羽織って当日の服装を考えていた方が楽かもしれません。
写真・動画撮影
会場では有料席以外立ち見が基本であるにも関わらず、立ち止まって見ることは出来ません。
カメラなど機材を持ち運び、三脚を据えて撮影を考えている方は有料席を取った方が良いです。
取れなかった方は一脚かRONIN-Sなどコンパクトなジンバルを仕様することをオススメします。
食事・休憩
普通のお祭りと同じように出店が沢山出ていますが、先程も述べたように立ち止まることが難しいので、食事するスペースを十分に確保することが難しいです。
今回の映像で使用した機材
Panasonic GH5 (V-Log L)
パナソニック ミラーレス一眼カメラ ルミックス GH5 ボディ ブラック DC-GH5-K
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Viltrox EF-M2 II
SIGMA 18-35mm F1.8 Art
SIGMA 標準ズームレンズ Art 18-35mm F1.8 DC HSM キヤノン用 APS-C専用 210540
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最後に
こう見ると一見さんには少し優しくないお祭りに見えてしまうかもしれませんが、基本的に秩父の方は優しいので、会場の方々とコミュニケーションを取り合い、譲り合いの気持ちを忘れなければ、お互いに気持ち良くお祭りを楽しむことが出来ると想います。