はじめに
私はAdobe Lightroomユーザーで、今でもLightroomは契約しています。
今はLightroom Classic CCですが、初代Lightroomから使用しているズブズブのLightroomユーザーです。
正直、Lightroomを使っていて困ることってほとんどないんです。
ではなぜこんな大口を叩いたようなタイトルの記事をわざわざ書くのか。
……さっそく行ってみましょう!
きっかけはテザー撮影
ある日、テザー撮影を行う必要があるお仕事がやってきました。
Lightroomを使っている私は「まぁプラグイン入れればいけるやろな!」くらいに思っていたのですが、無償・有償に限らず、インストールも再インストールも再起動も全て試したにも関わらず、フジフィルムのカメラではLightroomではテザープラグインが上手く機能しなかったのです!
これに関しましては本当にどうにかして下さいね?AdobeさんとFUJIFILMさん。
にっちもさっちも行かなくなり、仕方なくCapture Oneを導入したのですが、これが運命の出逢いになったのです。
Capture Oneの良い点
①テザー撮影がほぼ1ステップで完了
ケーブルで繋ぐだけ。本当に簡単です。
Lightroomみたいに「テザー撮影を開始」なんてワザワザ選ばなくていいんです。
繋いでシャッターを切れば、ホラ!
あなたがシャッターを切った写真がパソコンの画面にもう映ってる…
ちなみに私が使っているテザーケーブルはこれ。
②調整結果を自動で反映してくれる
映し出された写真が少し暗い?明るすぎる?彩度が足りない?
映し出された写真をLightroomと同じようにパラメーターをイジってみましょう。
露光量を調整したり、彩度を上げたりして、自分のイメージに近づけましょう。
そうして先ほど撮った写真が自分のイメージに近付いたら、もう一度シャッターを切ってみて下さい。
次に映し出される写真は、もうあなたがイメージしている写真に近付いた写真が表示されているハズだから……
Lightroomでは一度調整したパラメータをプリセットとして登録し、撮影後の写真に適用する設定をしなければいけませんが、そんなこともしなくてOKです。
③あとでフィルムシミュレーションを変更出来る
これは人それぞれ考え方があると思うので色々言いませんが、私個人と致しましては撮影後の楽しみであり、VSCOやフィルムプリセットの代わりとして使用させて頂いております。
Lightroomのフィルムプリセットとの明確な違いは、パラメーターが変わらないことです。
Lightroomは“「〇〇フィルム」というフィルムを再現するために調整されたパラメーターを読み出すプリセット”みたいな形式になっているので、自分がイジるパラメーターに影響が出てしまいます。
しかしCapture Oneで変更出来るフィルムシミュレーションは、Canonでいうところのピクチャースタイル。SONYでいうところのピクチャープロファイルを変更しているのと同じなので、そもそもパラメーターに影響を受けません。
フジフィルムの場合はそれがフィルムを再現したプロファイルなので、VSCOやフィルムプリセットの代わりとして使えるというわけです。
しかも自分が調整するパラメーターが影響を受けずに。
④旧機種で新フィルムシミュレーションが使える場合がある
私はX-T4とX100Fを使用していますが、X100FにはETERNA(エテルナ)というフィルムシミュレーションは入っていません。
しかし、なぜかCapture Oneには入っています(なぜ!?)。
少し得した気持ちになりますし、こういう形でも楽しむ幅が広がるのは、物を長く使うきっかけにもなりますね。
⑤取り込み時の綺麗さはLightroomより綺麗かも?
主観ですが綺麗な気がする。取り込み時の変換の質の問題?
補正なども過度な補正が入りません。
あと、シャドー側の編集幅が広い印象で、暗い部分を持ち上げてもノイズが嫌な感じにならない。
特に比べるのに適した写真がなかったのですが、以下LightroomとCapture Oneに取り込んでそのまま書き出した写真を載せておきます。
⑥処理が速い
Lightroomで処理していた時よりも処理が速い。
止まらないし、カクつかない。
でも最近はLightroomも速いよね?
⑦レイヤー機能がある
不透明度の調整も可能です。
⑧カタログさえあれば、元写真がなくても確認と編集ができる
オフラインブラウズという機能らしいです。
Capture Oneのカタログは、動画でいうところのプロジェクトファイルと同じ様なものです。
そのプロジェクトファイルさえあれば、元データがなくてもCapture One内でのレタッチやプレビューが可能という仕様。
動画でいうところのオフラインメディアの状態でも動画は表示されているし、編集が出来ているような状態です。
どういう状態かというと、プロキシファイルがプロジェクトファイル内に保存されているような状態なんです。
動画やっていない人はすみません。。
じつは
LightroomとCapture Oneは写真を取り込む際に、プレビューファイルというものを生成します。正式名称かどうかは分かりませんが。
書き出しが出来ないだけ。
もしかしてLightroomでも出来る?
⑨無償版がある
FUJIFILM特化版の「Capture One Express for Fujifilm」
SONY特化版の「Capture One Express for Sony」
があり、どちらも無料で使用することが可能です。
テザー撮影機能以外の基本的な機能は使えるので、フジフィルムかSONYをご購入されていらっしゃる方は、この無償版で全然事足りると思います。
特にこれから写真を趣味にしたい方は、ここまで見越してフジフィルムかSONYのどちらかをご購入し、プロが使用しているソフトウェアを無償で使用するというのも全然アリですよね。
Lightroomの方が良い点
写真の表示・管理方法はLightroomの方が一枚上手
Capture Oneはやりづらいです。
Lightroomのように日付毎のフォルダー作成なども結構面倒です。
仕事ごとにカタログは作成していた方が楽だと思います。
無料、格安のプリセットが売っている
Capture Oneにもプリセットはありますが、無料のものはほとんど見たことがないですし、売っているものもLightroomと比較すると高いです。
さいごに
いかがでしたか?色々書き連ねて来ましたが、こんな素晴らしい機能が搭載されたCapture One。
フジフィルムユーザーの方々には本当にオススメしたいソフトウェアです。
現在Lightroomを使用されていらっしゃる方は今の利便性を捨ててまで移行する必要は全くないと思いますが、特定の機種のユーザーは無償版や、有償版の無料トライアルを試してみるのは良いかもしれませんね!