DEMOREEL

カメラマンがお話しする映像・写真・カメラのこと。訪れた場所のこと。生活のこと。

撮影の準備中からロケハンや撮影中まで役に立つ!撮影現場で大活躍するスマホアプリ!!

はじめに

例えば、夕陽をバックに男女の別れのシーンを撮影したい時。

例えば、ロケ地が狭すぎて本番で広く撮れるのかを確認したい時。

例えば、写真撮影で必要な背景紙の大きさの目安が分からない時。

例えば、スマホタブレットに画面を合成したい時。

例えば、長時間のコンサートを収録する時に必要なSDカードの容量が知りたい時。

……ありませんか?

今日は動画撮影や写真撮影中に「あったら便利だな」と感じるスマホアプリをご紹介します。

既にご存知の方も、これから動画や写真撮影を行う方も、撮影がスムーズに進むことを願って。

①サンサーベイヤー

オススメ度:★★★★★

【特徴】

・今立っている場所を基準に太陽の動き、月の動きが分かる

・日の出日の入りの時刻や、太陽が出る場所も分かる

・マジックアワーが続く時間も分かる

日の出を狙いたい時。日没を狙いたい時ってありますよね。

マジックアワー(薄暮)で1シーンを撮りたい時、どのくらいの時間撮影が可能なのか分かると、事前準備や撮影中の現場の運び方が変わってきます。

太陽の向きや動きが分かることで撮影現場に何時から何時まで直射が差すのかも分かります。

このアプリは多くの撮影現場で使われており、今や撮影現場においては必須アイテムです。

課金するとARカメラで実際の空間に太陽の軌道を重ねて確認が出来ます。

私は課金しています。

サン·サーベイヤー (Sun Surveyor)

サン·サーベイヤー (Sun Surveyor)

  • Adam Ratana
  • 写真/ビデオ
  • ¥1,600

apps.apple.com

【類似アプリ】

日の出、日の入り

こちらも基本的には同じ機能ではありますが、ロケハンや現場で使うには全体的に機能不足です。

しかしロケハンに行けない場所や行ったことがない場所の日の動きの確認をしたい人にはこちらのアプリをオススメします。

日の出、日の入り

日の出、日の入り

  • Oceano Inc.
  • ユーティリティ
  • 無料

apps.apple.com

②Cadrage

オススメ度:★★★★☆

【特徴】

・ミラーレスからシネマカメラまで、あらゆるカメラの画角をシミュレート出来る

・どの設定で画角を確認したのか記録が残る

・カメラを向けた方向がどの方角かも記録出来る

今までのロケハンにはミラーレス一眼などを持って行って画角の確認などを行なっていました。

もちろん、より正確なトーンや被写界深度の確認まで行いたい場合はミラーレス一眼などをオススメします。

しかし、そこまでの確認が必要でない時や、ロケハン資料としてスグに使いたい場合はこちらのアプリをオススメします。

潤沢に用意されたカメラとレンズの組み合わせをシミュレートし、画角を確認出来る唯一のアプリ。

自分が持っている単焦点レンズのセットやズームレンズ、カメラやアスペクト比をお気に入りとして登録するとこも可能で、複数台持っている方は、カメラを切り替えながら画角を確認できます。

さらに、写真と動画で記録を残すことができて、簡易的な色味調整も可能です。

私はロケハンの大半をこのアプリで行なっていますし、撮影中にアングルを探る際にも使ったりします。

Cadrage Director's Viewfinder

Cadrage Director's Viewfinder

  • Cadrage GmbH
  • 写真/ビデオ
  • ¥3,200

apps.apple.com

【類似アプリ】

LensAgent Pro

こちらも同じような機能があるアプリですが…特に共有やカメラの種類など機能不足な印象を受けました。

LensAgent Pro

LensAgent Pro

  • N.rise
  • 写真/ビデオ
  • 無料

apps.apple.com

③ShotViz

オススメ度:★★☆☆☆

【特徴】

・3D空間に3Dモデルの人物やパトカーを配置し、あらゆるカメラの画角を確認できる

・使い方次第ではカメラワークも確認できる

・普段確認できない超ハイアングルや超ローアングルもシミュレートできる

こちらのアプリを使うような場面は比較的少ないのですが、例えば、グリーンバック撮影を行う際、撮影する対象に対してどのくらいの広さの場所に、どのくらいの大きさのグリーンバックを用意すれば撮影が可能なのかを確認することができます。

人物同士の身長差や、人物の集合カットなどを撮影する時、集団からどのくらい離れれば全体が撮れるかなどの確認が可能です。

また、簡易的にカメラワークを行い確認することが可能で、プレビズ(完成した状態を想像できるシミュレーション映像)のような使い方が可能です。

こちらは特に類似アプリが無く、現状では唯一無二の存在です。

ShotViz

ShotViz

  • Koji Okabe
  • 写真/ビデオ
  • ¥4,800

apps.apple.com

④Tracking Marker

オススメ度:★★★☆☆

【特徴】

iPhoneiPadの画面にグリーンやブルースクリーンを表示できる

・トラックマーカーあり、なしを選べる

・黒や白の画面もある

iPhoneiPadに何かしらの画面を合成したい時ってありますよね?

そういった時、劇用で使う端末の種類に合わせたサイズでグリーンスクリーンを用意するのって結構大変ですよね。

特にスワイプやタップをしてしまうとホーム画面に戻ってしまったり、上下に設定の枠が出てきてしまったりして、意外と使いづらかったり……

Tracking Markerは端末の種類に合わせたグリーンスクリーンを表示することが可能で、タップやスワイプをしても問題ありません。

トラックマーカーやクロマキーの種類もいくつか用意されており、シチュエーションに合わせて柔軟に対応できます。

※現在Apple Storeの方でダウンロードができなくなっています。

play.google.com

【類似アプリ】

EzGreenScreen

こちらも同様のアプリではありますがグリーンスクリーンと灰色の十字トラックマーカーしかありません。

EZ Greenscreen

EZ Greenscreen

  • David Eber
  • 写真/ビデオ
  • 無料

apps.apple.com

VFX Tracking Markers

期待の新人です。

VFX Tracking Markers

VFX Tracking Markers

  • Yaroslav Aleksutkin
  • 写真/ビデオ
  • 無料

apps.apple.com

⑤Light Meter

オススメ度:★☆☆☆☆

【特徴】

・現場の色温度を確認できる

こちらはその場の色温度を確認出来るアプリです。

それ以外の機能もありますが、私はそっちはあまり使っていません。

ただ、厳密にこの確認が必要な場面ではもう少し厳密に測ることができるカラーメーターを使うでしょうし、それ以外の現場では特に使わない気がしています……

現在の状況と今の設定に大きな乖離が存在しないのかなどを確認する程度には丁度良いかなと思います。

画像ではPCスクリーンを写していますが、可能であればグレーカードやホワイトカードなどで確認が望ましいです。

現場だと白い壁とかですかね。

Light Meter - WBPhoto

Light Meter - WBPhoto

  • William Blaschko
  • Photo & Video
  • $6.99

apps.apple.com

⑥AJA DataCalc

オススメ度:★★★☆☆

【特徴】

・撮影時間に対する記録データの容量を、記録フォーマット別に計算・確認が出来る

これは準備中に丁度良いですね。

これといった特定の場面で活躍するアプリではなく、今回のプロジェクトにどの容量のSSDやHDDを購入し保存すれば良いのかや、長時間記録が必要なコンサートや対談動画などでどのくらいの容量のメディアがあれば良いのかを計算することができます。

計算できるフォーマットも基本的なフォーマットは押さえられていて使いやすいです。

AJA DataCalc

AJA DataCalc

  • AJA Video Systems
  • ユーティリティ
  • 無料

apps.apple.com

ウェザーニュース

オススメ度:★★★★★

【特徴】

・数分後〜数時間後の雨雲の動きを分かりやすく確認ができる

・桜や雪の情報もリアルタイムに確認ができる

 

撮影現場で度々起こる天候問題に対応し、乗りこなすことが出来る……は盛りすぎですが、かなり高い精度で今の天候の状態を確認ができます。

ウェザーニュース

ウェザーニュース

  • Weathernews Inc.
  • 天気
  • 無料

apps.apple.com

まとめ

快適な撮影ライフをお送り下さい。

……とはいえ、何だかんだちょっと高いアプリもありましたよね。

個人的には

・サンサーベイヤ(無料版)

ウェザーニュース(無料版)

・Cadrage

だけでもロケハン〜撮影中までが、かなり捗ると思いますので、ぜひお試しいただければと思います。