DEMOREEL

カメラマンがお話しする映像・写真・カメラのこと。訪れた場所のこと。生活のこと。

コロナウイルスを受けて見えたもの

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はじめに

今年のはじめから今もなお猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-19)。

肉体的な死も経済的な死も隣り合わせな日々が今もなお続いています。

大なり小なり生き方を改めることを余儀なくされ、みなさん今日を生きていることだと思います。

私ごとではありますが、今回の新型コロナウイルスによってどのような影響を受け、そしてどのように生き方が変わったのか、変えていきたいのかを綴ろうと思います。

影響

経済的損害

私は動画制作の仕事をしていますが、緊急事態宣言前から緊急事態宣言終了後までの仕事はほとんどなくなり、自動的に外出自粛を余儀なくされました。

当然、収入はゼロ。貯金を切り崩す生活でした。

健康被害

末梢性めまい

元々ストレスに弱く、めまいが起こりやすい体質だったので今回も起こりました。

末梢性めまいとは「良性発作性頭位めまい症」という部類のめまいの一つで、メニエール病や前庭神経炎。突発性難聴などもその一つです。

とりあえずストレスがかかると誰に起きてもおかしくないので要注意です。

私は2〜3日吐き気を伴う激しいめまいが続きます。

後頭神経痛

マジで痛い。本当に痛い。

首筋から耳の上を通って片側の頭が痛くなる頭痛。

しかも全然痛みが引かない(人によっては1日で引く人もいるらしい)。

5日間以上この頭痛に苦しめられ、このブログを書いている今もなお頭痛は続いています。

詳しくは以下のリンクを見ると良いです。

brain-gr.com

ボロボロになって見えたもの

経済的にも健康的にもダメージを受けながら見えてきたのは、自分がいかに浅ましい人間であるかということです。

身の回りにはコロナウイルスの影響を受けて仕事が忙しくった人や、クライアントワークに偏らず作品制作をしていたため 、この期間中に色々な展開が出来た人たちがいました。

それらの行いは称賛されるべきことであるにも関わらず、自分が落ちているからといって、私はその方々を少なからず妬みました。神様や運というものを恨みました。

そもそも、そういった感情を持ち合わせている人間が成功することも、ましてや芽を出すこともありません。

「自分らしく」という考え方はとても難しいことですが、少なくとも今回受けた経済的ダメージと日々抱えているストレスの原因は、目先のことだけを考え、誰かにとって都合の良い選択肢として選んでもらえるよう生きてきた私のツケが回ってきたということです。

他人の目や評価に耳を傾け、私の心が発する小さくなってしまった声を無視してきた結果です。

これから

仕事について

  • 私がやる意味があることに全力で取り組む。
  • 別の人がやっても結果が変わらないことには取り組まない。
  • 上記を明確化するために、仕事の内容と自分に出来ること。取り組む際の自分のポジションを常に言語化する。

すぐに結果が出ることではありませんが、一旦これらを意識します。

例えば、稀に相談が来るアシスタント業務。日本の動画業界はアシスタントを経てカメラマンとしてデビューするランクアップ制度です。

しかしそれは業界でのお話。広告代理店や大手の制作プロダクションが入っている際には顔を売るためにも良いかもしれませんね。営業みたいなものです。

特にそういった業界は職人気質な人が多いので、職人芸を学びに行っているというのもあると思います。機材の扱い方や特徴を知れるのも良い点です。

しかしフリーランスのカメラマンや、業界のワークフローから独立した撮影現場にアシスタントで入る意味ってあまりありません。

もちろん、学生さんのように撮影現場を知りたい方にはオススメですが、私自身が独立した制作を行っているので補助要員にしかなりません。

海外のように「プロのアシスタント」という制度がない日本では、どうしても雑用的な要素を抱えてしまいがち。

それなら自分の制作物の質を上げたり、自分の心の声を聞く時間を作った方がよっぽど価値があります。

「自分がやるべきこと」や「自分がやる意味がある」ことって言うのは簡単ですが見つけて見定めるのは結構大変。

だからこそ、誰がやっても変わらないようなことをやってはいけない。

余計それを見つけられなくなるから。

生き方について

  • 自分の心の声を聞く
  • 色々な意見を受け入れる姿勢
  • 「生きる」ということに目を向ける

「柔軟」という言葉は非常に使い勝手が良いのですが、言い換えれば「都合が良い」や「意見がない」という風にも捉えることができます。

色々な意見を受け入れる姿勢は大切だけど、色々な意見を飲み込まない。

そのために、自分の心の声を聞くのです。

そして、食べて寝て働くことが生きることではない。

遊ぶことも、誰かと触れ合うことも、風の音を聞き、花の匂いを嗅ぎ、雨に素足を晒しながら自分の身体と心を整えてこそ、自分に出来ることや、やるべきことが見えてくる。

さいごに

コロナウイルスは多くの人の命を奪い、私たちに多くの被害をもたらしましたが、違う目線や考え方を得る機会になったとも、私は思います。

今日からゆっくりまたこのブログを再開します。

一部の記事だけではありますが、少なからず見て下さっている方々いるみたいです。

これからも、気が向いたらこのブログを覗いてくれると嬉しいです。

暇つぶしになるようなことは書いていこうと思います。

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