SanDiskと私の関係
ガラケー時代から、SDカードはSanDiskのものを使用していた私。
不慮のデータ事故にも見舞われず、公称に沿った安定した転送速度を一般ユーザーからプロユーザーまで、幅広い層へ良質な製品を提供してくれているので、私はSanDiskの信者と化していました。
SDカードのケースがSanDiskで埋まるほどです。
いわばメインヒロインのような存在ですね。
他社へ浮気することになったキッカケ
Blackmagic Video Assist
私は撮影現場で映像を収録する際、必ず持っていくものがあります。
Blackmagic Video Assistです。
ある日、ウェブ上にこんな記事を見つけました。
https://ryonosuke-kaneko.com/2018-11-29/1135/
これはまずいのではないだろうか…
手持ちのSDカードで不具合が起きたことはなかったので焦りはしなかったものの、今後のことを考え新たなSDカードのブランドを検討しはじめました。
Panasonic DC-GH5
低予算案件や趣味、サブカメラとして私の現場を支えてくれているPanasonicのGH5。
正直見た目を気にするクライアントでなければ、このカメラがメイン機であっても良いレベルです。
撮影を行う際、ALL-Intra 400mbpsでの収録を行いたいという気持ちがある反面、SanDiskのSDカードで検討すると若干高く感じてしまう金額設定。
スピードクラスにはv30、v60、v90がありますが、SanDiskはv60が無く、GH5でALL-Intraを収録するにはv90の購入をしなければなりません。
どうにか価格を抑えつつ、メディアの容量もそこそこあり、転送速度に問題がないSDカードがないものかと考えていました。
浮気候補
SONY TOUGHシリーズ
ソニー SONY SDXC メモリーカード 128GB Class10 UHS-II対応 SF-G128T [国内正規品]
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2018/11/24
- メディア: Personal Computers
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書き込み速度が尋常じゃない速さで行われ、2019年6月3日現在、世界最速を誇るSDカード。
耐衝撃、防水である点も非常に嬉しい。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 4KにてBMRAWの種類にもよりますが一部収録が可能というのも非常に魅力的。
メイン機であるSONY FS5とも仲が良さそうだ……
ただ、そこまで保障してくれているからこそ高い。
買い足し続けるには少し体力が必要なところが、私の歩みを止めました。
容姿端麗・頭脳明晰ではあるが、恋に落ちてもらうためにお金がかかるタイプです。
Lexar
なかなか優秀な製品が多い印象ではあったが、買収や売却に逢い、今は中国深圳市のLongsysという会社に商標権が移っている。
他のSDカードの会社は転送速度を“●●Mbp/s”などと記載することが大半だが、なぜかLexarは“1000x”や“600x”などと記載する。
きっと売れっ子のスパイで、お金のある企業が買取、独自の暗号を使いやり取りをしているのだろう……
SDカードの色がゴールドとシルバーの2種類があr……いや、ゴールドとコバルトの2種類があり、コバルトの方が転送速度が速いモデルとなっている。
転送速度が速いモデルもあり、価格も手頃で申し分無い。
PROGRADE DIGITAL
ProGrade Digital(プログレードデジタル) SDXC UHS-II V60 メモリーカード 64GB
- 出版社/メーカー: ProGrade Digital Incorporated
- 発売日: 2018/09/02
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
Lexarの身辺調査を行なっていると登場した謎の勢力PROGRADE DIGITAL。
なんとLexarの元副社長とエンジニアが立ち上げたブランドだという。
子会社という訳では無いので、レジスタンスのようなものだ(現実には対立していないと思います。語弊を産むような表現ですみません)。
さらにこの会社の品質管理は徹底しているそうで、全てのSカードに20桁のシリアル番号が割り当てられている。
なんて硬派なやつなんだ…
しかもお値段も適正価格で、大容量なSDカードもあり、言うことなし。
日本では珍しいv60の転送速度が製品もある。
一瞬で心を奪われ、レジスタンスの硬派なPROGRADE DIGITALへ浮気をすることに。
本命 vs 浮気
とはいえ、やはり本命はSanDiskだ。
昔からのお付き合いだし、格の違いを見せて欲しい。
メインヒロインは真似されやすく個性も薄いかもしれない……しかし大切なのは安定性だ。
あらゆる層に安心感を与えることができるという点は、他のどのヒロインよりも優れているのだ。
……でも浮気させるほどの力も見せつけて欲しい!!
と、気持ち悪いことを語るのはここまでにして、早速調べてみました。
転送速度
BlackmagicのSpeed Testを使用してSDカードの速度を調べてみました。
「……PROGRADEさん……遅すぎやしませんか?SanDiskの95Mbp/sとほとんど変わらないではないですか!」
と言いたくなりましが、そこはグッと堪えました。
256GBという容量が安く買えただけでも良しとしようと思ったからです。
しかしこんな考えも頭によぎりました。
(もしかして……GH5に入れてALL-Intraいけるのでは?なんか測定違いなのでは?)
ものは試しです。
早速GH5に入れてALL-Intraを収録してみることに。
行けてんじゃん!!Speed Testが変ってこと?
そのくせV90の方はしっかり測定出来ているって…謎なんですけど…
とにかく使えてよかった!
本命 or 浮気
仕事で使うならSanDiskの方が良い気がしますが、徐々に浮気相手に乗り換えていくことができれば、それが一番ベストだと私は思っています。
SONYのTOUGHのように安全安心、速度も速いSDカードがいち早く安価で普及することが、業務上SDカードを取り扱う人にとって幸せなことなのではないでしょうか。
そしてSanDiskさんにはもっとすごいSDカードを開発・発売してほしい。
(この行を消して、ここに「迷い」と「決断」について書いてください)
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