DEMOREEL

カメラマンがお話しする映像・写真・カメラのこと。訪れた場所のこと。生活のこと。

「特撮のDNA 特撮の科学展」に行って思ったこと〜映像制作の温故知新〜

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初代ゴジラの解説にある"特殊なレンズに替えて撮影をした"や、別記事に載っているシン・ゴジラの"XC10に特殊なレンズを用いて撮影"など、たびたび登場する"特殊"というワード。

"特殊"とは一体どんな特殊さなのだろう。

多くの人に見てもらうため展示なので、ここで用いられている特殊とは、同業者や知見のある方にとっての特殊さではないと思うので、きっと初代ゴジラマクロレンズやシフトレンズなどで、シン・ゴジラはコンバージョンレンズなのだろうと想像は出来るものの、事実は分からない。

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当時やその場を知る人にしか知り得ない知識や技術が多く残る業界が特撮なんだと思う。

「今ってそれ使う?」とか「CGでよくない?」とか、知っていても使うことがない事もたくさんあると思うし、それはそれで良いと思う。


「昔はガラケーというものがあってね、着うたがナンチャラ、掲示板がウンタラ」とか言われても、私はスマホの方が良い。


科学技術の発展に目を向ければ、時代遅れで不便な事かもしれないけれど、歴史としてフォーカスすれば、自分にとって何かしらのヒントになる事が隠れていると思う。


今回の特撮のDNAで今に通ずると思ったことは、ビオランテの70mmフィルムの合成の下り。

これは今でもいうところの4K、8Kで撮影して編集で合成・トリミング・カメラワークと同じ。

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多くの人が、想い描いた世界の映像化に試行錯誤し、昨今の作品が生まれている。

今回は特撮のDNAに行って感じた事として、こうやって文書を連ねているけれど、CMだろうとMVだろうと、番組でもVPでもVlogでもそれは変わらない。

その数だけ歴史があって、想いがあって、どの映像も紡がれてきた歴史の糸で繋がっている。

今、私たちが作っている映像も、その後生まれる映像作品の礎になる。


後世に学びの幅を増やし残すことが、今回の「特撮のDNA」であり、私たちが作品を作ることで出来ることの一つなのかもしれない。

Hollylandのアンテナの違いや選び方。オススメのアンテナや映像ワイヤレストランスミッターはどれ?

はじめに

映像制作に携わっている方であれば多くの方がお世話になっているHollyland(偏見)。

ここ2年くらいの間に突如として現れ、これまでハイバジェットの現場にしかなかったワイヤレス映像伝送システムを低バジェットの映像制作現場に届けてくれました。

本当にありがとうございます!

一方で日本国内での電波事情もあるのか、安定したモニタリングが難しい場面も多々あります。

屋内外問わず、Wi-Fiが多く飛んでいる場所や気象レーダー・航空機レーダーが飛んでいるような場所では伝送が切れたり、壁を一枚隔てると映像が途切れてしまう場面も多々見受けられます。

気象レーダー・航空機レーダーは仕方がありませんが、なるべく安定して映像のモニタリングを可能にするためには何が良いのだろうかと悩んだ私は、アンテナを変えてみる事にしたのです。

Hollylandにはアンテナがいっぱい

しかし、Hollylandから出ているアンテナはたくさんあって、どれを選べば良いのか分からない。

新しい機種が出るたび新しいアンテナ出しやがって本当にマジでおいおいおい…

しかも誰もアンテナの違いを書いた記事を残してくれていないので、もう私が調べ上げるしかないじゃない!

と、いうことで!!

このブログで少し分かること

  • 各アンテナの特徴や違い
  • Hollylandの送受信機について
  • 単純な電波の強さ
  • 電波の飛び方の違い

などなど

注意

筆者である私は電波や無線の専門家ではありませんので、説明不足な部分や有識者の方々から見た際の至らぬ点など多々あると思いますが、あらかじめご了承下さい。

アンテナを知る

指向性と無指向性

アンテナにもマイクと同じように、指向性と無指向性のアンテナが存在します。

指向性アンテナ

メリット  :特定の方向の電波を強くキャッチすることが可能

デメリット :角度が少しでも変わると電波を受信できなくなる(設置も難しい)

使われる場面:テレビのアンテナ・アマチュア無線など

指向性アンテナ

メリット  :水平方向、または垂直方向360度全ての方向からの利得が同等なため、位置や角度が変わっても安定して受信が可能

デメリット :アンテナに対して垂直方向へのカバー範囲は狭く、指向性より他からの妨害を受けやすい。

使われる場面:Wi-Fiなど

図で表すとこんな感じ

指向性と無指向性

無指向性はアンテナの”面”の部分に対して全方向送受信が可能ですが、アンテナの真上や真下は苦手です。

指向性は他の角度から飛んでくる電波には見向きもしませんが、向いている方向から飛んでくる電波に対しては地獄耳です。

電波塔や衛星から飛んでくる電波を受信しなければいけないので仕方がありませんよね。

指向性 :遠くから飛んでくる電波をキャッチする力が強い

無指向性:近くの電波に対しては最強

みたいなイメージを持っておいてもよさそうです。

用語解説

いきなり説明に移る前に、まずはアンテナを説明する際に必要な用語に軽く触れてアンテナのスペックを見ていきましょう。

周波数範囲

アンテナの対応している周波数帯域

Gain(利得)

数値が大きいほど高感度ではあるが、アンテナの揺れや曲がりに影響を受けやすくなる

定在波比

何だか難しいけど、数値が大きいと悪影響が出るらしい

1.5以下が理想。3以上が実用上の限界とのこと

各アンテナを比較

デフォルト(円筒型)

周波数範囲:5.1GHz〜5.8GHz

Gain(利得):2dBi

定在波比 :最大2.5

ロリポップ

周波数範囲:5.0GHz〜5.9GHz

Gain(利得):2.5dBi

定在波比 :最大2.0

トリンプボックス(キャンディボックス)

周波数範囲:5.0GHz〜5.9GHz

Gain(利得):2.5dBi

定在波比 :最大2.0

キノコ

周波数範囲:5.1GHz〜5.8GHz

Gain(利得):5dBi

定在波比 :最大2.0

ラピッド(ブレード)

周波数範囲:4.9GHz〜5.9GHz

Gain(利得):4dBi

定在波比 :最大2.5

バレット&カプセル

Mars 4KとMars M1より参戦。

情報無し(22年9月25日現在)

アンテナまとめ

ほとんど変わらないスペックではあるものの、Gain(利得)が一番高く、全方向に電波を送受信出来るキノコ型アンテナが一番良いのではないでしょうか。

本体の性能も知っていく

これも全然詳しくないので、全体をざっくり見ていきましょう。

対応周波数

Hollylandから発売されているMarsシリーズなどの対応周波数は5.1GHz〜5.9GHzまでがほとんどです。

Transmission Power

トランスミッションパワー(Tx Power)とは、その名の通り送信する力の強さだそうです。

数値が大きい方がよく飛ぶそうです。

本体別TxPowerは以下の通りです。

  • Syscom 421S  :Max 22dBm
  • COSMO C1   :Max 22dBm
  • Mars M1   :Max 22dBm
  • Mars 4K   :Max 21dBm
  • Mars400s Pro:Max 21dBm
  • Mars 300 Pro :Max 21dBm

この中で送信するパワーが強いのは国外仕様の421SとC1。そして今度発売されるM1ですね。

データレート

数値が高ければ高いほど伝送される映像は綺麗ですが、データが飛びづらくなります。

データレートが低くなると電波が飛びやすくなり、受信感度が上がります。

本体別データレートは以下の通りです。

  • Syscom 421S  :8Mbps
  • COSMO C1   :12Mbps
  • Mars M1     :12Mbps
  • Mars 4K     :8〜20Mbps
  • Mars400s Pro :8〜12Mbps
  • Mars 300 Pro  :6〜8Mbps

Tx Powerが強い421S、C1、M1は固定レートですが、その他は可変レートというのが面白いですね。

やはり4Kの映像を飛ばさないといけないMars 4Kが一番高いデータレートを誇っています。

一方、一番古い機種の300 Proが一番低い6Mbpsでデータを送信できるので、送る側目線で安定しているのはMars 300 Proかもしれませんね。

※Max 21dBm、6Mbpsという組み合わせができるのであれば。

Receiver Sensitivity

レシーバーセンシビリティー(Rx Sensitivity)とは、その名の通り受信感度のことで、数字か小さければ小さいほど受信感度が高い(良い)そうです。

少ない電波でもキャッチすることができるということですね。

本体別Rx Sensitivityrは以下の通りです。

  • Syscom 421S  :-90dBm
  • COSMO C1   :-80dBm
  • Mars M1   :-80dBm
  • Mars 4K   :-90dBm
  • Mars400s Pro :-80dBm
  • Mars 300 Pro  :-80dBm

421Sと4Kのみ-90dBmですが、ここまで見ていくと安定した伝送を求めるのであれば、やはり300 Proが一番良さそうな気がしてきました。

Mars 300 Proは送信機1台に対し受信機2台は無理っぽいので、受信機1台のみで完結する現場では300 Proは活躍しそうです。

本体とアンテナの組み合わせ

送信機側の送信電力やらEIRPやらIRPやらあるらしく、一概に「これがベスト!」とは言い切れませんし、バッテリーの状態や本体の設定によって変わってくるものはあると思いますが、一旦。ここまで出た数字だけで判断していきたいと思います。いかせて下さい。

単発最強

キノコアンテナ×Mars 300 Pro

複数最強

キノコアンテナ×Sysco 421S

※Sysco 421Sは1台の受信機からケーブルで分配する必要があります。

まとめと希望

いかがでしたか?

正直、形だけ違って大差無いだろうと思って書き始めたブログですが、本体まで紐解いていくと結構違いがありビックリしています。

Mars 4Kが日本国内に対応して、送信機1×受信機2台に対応して、さらにデータレートを8Mbpsに固定できれば、今人気のMars400s Proよりも安定しそうですが、今はとにかくみんなキノコアンテナを取り付けて、ワイヤレスでのモニタリングを乗り切りましょう。

SONY FX6を半年以上使って分かった残念なポイントとFX3との立ち回りの違い

前提として

一眼スタイルの撮影に持ち込む機材ではない

他のシネマカメラと比較すると小型軽量で、比較的コンパクトな設計であるが故にありとあらゆる撮影に適していると思われがちですが、実際に使用してみると中々使い勝手が悪く感じてしまう部分もあります。

特に極端にどちらかに振り切れない撮影に弱いなと感じます。

・FX6と軽量なレンズのみをジンバルに乗せて取り回しの良い撮影をする

・ガチガチにリグを組んで映画やドラマ、MVの撮影をする

などであれば比較的問題はありません。

しかし“時間とクオリティ”を両立しつつ“従来の撮影現場”とは違う立ち回りが必要な場面には向いていません。

・ジンバルに乗せた状態で音声も綺麗に撮りたい

・ジンバル撮影時でもスマホタブレット以外でモニタリングしたい

・映画やドラマのように作り込んだ撮影を行うがファイル容量は抑えたい

・フルサイズ以外のレンズを使用して4K撮影を行いたい

などの場合は本当に残念。

特にジンバルとの相性が最悪で(割り切っていない場合)この後紹介しますが、音声やモニタリングまでカバーしてあげようとすると、それなりにセッティングに時間が掛かりますし、サポート用の機材・アクセサリー類もかなり必要になってきます。

では具体的に説明していきましょう。

残念なポイント

Long-GOP収録時のブロックノイズ

YouTuberの瀬戸弘司さんがFX6を手放す理由を語っている動画でもお話しされていらっしゃいますが、このブロックノイズ問題が結構ヤバい。

特にファイル容量を抑えて撮影する必要がある現場(例えばイベント・神事など)には圧倒的に不向きです。

パソコンに使われているGPUとの相性や、ファイルを一度別の形式へ変換してあげることなどでブロックノイズが発生しないこともあれば、回避出来ることもあるのかもしれませんが、仕事を行う上では不安で不安で仕方がない。

結果として完パケに至れば問題ないのかもしれませんが、作業中に軽く事故っているということですからね……。

こういうことから長時間の撮影には向いていないなと思います。

本体にXLRが無い

こいつが私の頭を悩ませる。

FS5には本体側にもXLR端子が備わっていたのですが、FX6にはそれがない。

代わりに本体には内臓カメラマイクが備わっていますが、現場の音がないと編集時に困ってしまうので、とりあえず音が入るようにしておきますね!というあくまでガイド的存在の音声しか入らないので、しっかり撮ろうとするなら別のレコーダーが必要になります。

……え?「FX6のハンドルにXLR端子が付いているじゃないか!」ですって?

……まい……甘いんだよ!!

確かに三脚にFX6を乗せて普通に撮影するなら何の問題もありません。

しかしジンバルとなれば話は別です。

ZHIYUN CRANE 3S proみたいな完全に大型シネマカメラと大型シネマレンズを載せるためのジンバルであればいけると思いますが、昨今のジンバルといえばDJIのRS2やRS3のようなジンバルでは話は別です。

ハンドルを付けた状態では、カメラの高さ高すぎてジンバルで調整できる範囲を超えてしまい、完璧なバランスでの調整ができません。

カメラを上下に振りすぎたり、ブリーフケーススタイルでジンバルを持とうとするとモーターが脱腸するか、別の部分に干渉してしまうなど色々使い勝手が悪いのがFX6の残念なところです。

S-Log2が使えない

個人的には大きな問題ではないけれど、Logに関してはS-Log3以外の選択肢が無い。

そこまでダイナミックレンジが必要でないシチュエーションでは暗部のノイズが出辛い(処理し慣れている)S-Log2を使いたい。

FHD 480fpsやSD 960fpsが撮れない

これも本体側にXLR端子があったFS5には搭載されていた機能。

時間制限ありでの撮影ではあったものの、これはメチャクチャ使っていました。

特にFHD 480fpsはCFexpressカードに4K 120fpsを記録出来るFX6であれば絶対撮れるはず。

アップデートで追加されることを期待します。

FX3がFX6にもたらすもの

みなさんは平成ゴジラシリーズの「ゴジラvsメカゴジラ」を見たことがありますか?

劇中の終盤で、メカゴジラと高速戦闘機ガルーダが合体して機動力・出力が向上したスーパーメカゴジラへパワーアップするという、当時こういうのが好きな少年少女の心をくすぐりまくったやつです。

FX3とFX6の関係性も似たような感じで、合体したり出力が上がる事はないが、機動力が向上することにより、撮影現場でのフットワークが軽くなります。

結果として撮影時間の短縮に繋がったり、限られた時間の中でも色々な素材を撮影することができます。

FX6とFX3はどちらも持っていると便利であることには間違いなさそうです。

オールインワンカメラのような雰囲気を醸し出しているFX6でも足りない部分はあるということですね。

FX6は買いか?

個人的には買ってよかったカメラの一つですが、今ではEOS R5CやGH6。X-H2sなどで全然良い画を切ることができると思います。

一台のみで撮影を行ったり、色々な場面で使いやすいカメラが欲しい場合はFX6じゃなくても良いのかなと思います。

軽自動車に乗せられるマグライナーを探して見つけたお話!

はじまりは

「マグライナー買わないの?」

機材を運ぶカートとしてここ数年で人気を博しているアウトドアワゴンに機材の運搬は頼りきりだった私ですが、ディレクターやクライアント用のモニターを使い始めたり、機材を組み立てたまま移動するのが難しかったりと、アウトドアワゴンのウィークポイントが現場でのフットワークに影響が出始め、どう解消すべきかに頭を抱えていた只中に飛んできた一言。

「マグライナー、買わないの?」

マグライナーを自作する知り合いの映像作家の方のブログなどを見ていたりしていたので、自分で作れないことはないんだろうなとは思っていたのですが、私の自動車は軽自動車。

確実にマグライナーは車に乗らない。

しかし、撮影現場がより円滑に進むのであればマグライナーが欲しい。

あれ?本当に必要か?

もしかすると逆に効率悪くなる可能性があったりする?

アウトドアワゴンで出来ないこと

そもそもアウトドアワゴンだけではダメなのか?

アウトドアワゴンに出来ない現場での役割とは一体何だろう。

私はアウトドアワゴンに出来ないことは大きく2つあると考えました。

・機材を組んだ状態で運べない

無理矢理乗せればいけないことはありませんが、機材に機材を重ねて運ぶことになる上、照明やリグを組んだカメラなどをそのまま乗せるにはあまりにも不安定。

急いで移動しなければいけない現場ほど、雑に乗せがちで、最悪振動による破損もありえるので、いつもヒヤヒヤしていました。

・モニタリング用の台などにはならない

当然ですが、天板がない分アウトドアワゴンは作業台には不向き。

ちょっとカメラを置いたり、ディレクターやクライアント用のモニターやPCを置いて作業することは難しいです。

天板を後付けするオプション製品もありますが、高さがないので撮影現場ではそこまで使えません。

マグライナーに出来ること

現場における作業台の代わり

アウトドアワゴンに出来ないことを考えると、マグライナーに求めるものは、この一言に尽きる思います。

  • 地面に物を直接置かないので汚れないし壊れない
  • レンズの交換やリグの組み替えがスムーズに
  • ケーブル類に砂やゴミが入らない
  • モニターやPCを置いて作業できる

マグライナーを探す上で重視した点

軽自動車に乗ること

必要条件として軽自動車に乗らねば意味がない。

私が乗っている軽自動車は日産 デイズルークスなのですが、こちらの室内寸法の高さは約140cmなので、折り畳んで140cm未満でなければスムーズな積み替えが難しい。

ちなみに足元に寝かせるように置いた場合、横幅は111cm未満でなければならない。

何だか数学の文章問題のような文章になってしまいましたが、クリアしなければいけない条件はなかなか厳しそうです。

折り畳める or 分解できる

確実に折り畳めるか分解出来なければ乗らないことは間違いないので、これも必要条件です。分解できればかなりコンパクトになりそうですが、折り畳むくらいの方が現場ですぐに対応できるので、折り畳み>分解で探すことにしました。

耐荷重

とにかく重いものが乗ればOK!

全体で150kgくらい乗れば何とかなるだろうと考えていました。

アウトドアワゴンがそれくらいだったので。

大きなタイヤ

オフロードやアスファルトの上を行くことが結構あるので、大きくなくとも頑丈なタイヤであることは結構大切。

必要条件と十分条件の間くらいです。

ただ、タイヤが満たされずとも最悪別売されているタイヤをどうにか接合させれば何とかなるかな?とか考えていました。

2段以上

いわゆる台車になってしまうと、作業が出来なくなるので最低2段。理想は3段で探しました。

これは必要条件ですね。

購入に踏み切った経緯

以上を踏まえて色々探していましたが、なかなか見つからない。

ガチなやつを見つけましたが、金額が¥500,000付近と流石に高すぎる。

www.raid-japan.com

やっぱりマグライナーなんて身の丈に合っていないのだろうか。。。

そう思っていると、これまたご縁あって知り合いのプロデューサーが所有している機材を見せていただける機会が。

そして出会ってしまったのです。こいつと。

少し扱わせてもらうと、天板がプラスチックなので耐久性に少し不安を覚えましたが、結構いい感じ。早速条件を照らし合わせてみることに。

軽自動車に乗る / 折り畳める or 分解できる

折り畳み時の高さが132cmなので、足元に寝かせることは出来ませんが、8cmの余裕を持って立てて乗せることが出来ます。

折り畳み式なので、パッと積み下ろしが可能な点も良いですね。

耐荷重

各棚の耐荷重が45kg、総耐荷重が135kg。

全体で150kgくらいかなーと思っていたので、耐荷重も良い感じ。

大きなタイヤ

これだけはクリアできませんでした。どうにか付け替えれないかなーとは考え中。

とはいえめちゃくちゃ小さいわけでもないので、岩場などでなければ良いかも。

2段以上

3段あってなお良し。

以上を持ちまして、このカートが同じラインナップの中では耐荷重も高く、最有力候補になりました。

早速購入

初期の外観

全体の外観

早速届いたツールワゴン。

正直、全体的にチープな感じはしますが、結構スムーズに動いてくれるので動作は良い感じ。

天板

45kgの重さに耐えるというのは全然余裕がないんだなと感じます。

40kgの人が乗っても大丈夫!という訳ではないんだなと思い知らされます。

当たり前ですが、上手く重心を分散させたほうがより良いと思います。

タイヤの大きさ

タイヤは大人の男性のこぶし大。よくあるカートの大きさだなという印象です。

カスタム

このままでも普段使いには問題なさそうなのですが、より安定して便利に使えるようにカスタマイズしてみました。

滑り止め

滑り止めテープ

普通、マグライナーといえばパンチカーペットを敷くことが多いのですが、このカートが長く使えるかも分からなかったので、とりあえず載せているものが落ちない処理をしておきました。

雨に濡れても染み込まないしね。

クランプ

L字になったクランプを2つ

L型のクランプを2つ購入し、一番下の棚板に固定。

黒フラッグ

こうすることでフラッグやカポックを安定して持ち運べます。

横から見た画

まだ幅に余裕があります。

折り畳んだ画

折り畳むと翼のようになります。

 

使用感

軽自動車に積み込む

積んだ画

思ったよりもギリギリになってしまいましたが、無事積み込むことには成功しました。

ピッタリすぎて少し手間取りそうですが、とりあえずヨシ!

機材を乗せる

機材を積んだ画

積んだ機材はざっくりですが以下の通りです。

  • seetec 17.3インチ モニター
  • FNNEMGE ポータブル電源
  • RS2 + Blackmagic Pocket Cinema 4K
  • NP-Fバッテリー 数十個
  • Vマウントバッテリー 3〜4個
  • iPad Pro
  • 比較的軽量なズームレンズ3本
  • Flowtech 75 / Sachtler Ace L
  • アルミスタンド
  • Leofoto ranger 三脚
  • Neewer パネル型LEDライト

これだけ載せても結構すんなり動きますし、棚板も結構大丈夫そう。

残された課題

タイヤを交換することです。

舗装された道路や室内の移動などは全く問題ない品物でしたが、悪路での走行は多分このカートでは無理です。

なのでどうにかして取り替えるか…しかしタイヤをパワーアップさせたとしても、四隅のアルミ支柱がその負荷に耐えられるかも怪しいので、どうしたものか。

割り切って使うのが一番なのでしょうが、何とも言えませんね。

まとめ

残された課題はあれど、比較的良い品物であったことに間違いはなく、どの現場にも一台あると格段に撮影現場がスムーズに進行するであろうマグライナーへと変貌を遂げたツールワゴン。

いつか本当のマグライナーで撮影に臨みたいものですが、その日まではこの軽自動車特化型マグライナーに頑張ってもらうことにしましょう。

ちなみに(24年4月4日更新)

このカートでは対応できない案件が発生してしまい、結局マグライナーを自作してみたので、そちらの使い勝手や本当にマグライナーはあった方が良いのかを考えてみましたので、お時間がある方はこちらも併せてどうぞ!

demoreel.hatenablog.com

 

【作例】XF50mm F1.0 R WRと巡る、山口県萩市城下町・岩国市錦帯橋

この写真だけXF16-80mmF4 R OIS WR

旅に出よう

先日、お仕事に唐突なキャンセルが入ってしまい、準備も含めると約1週間ほど空いてしまいましたので、飛び出るように家を出て山口県へと向かいました。

突然決まったことなので、何かが撮れれば儲けものくらいの感覚でしかなかったので、せっかくならXF50mm F1.0 R WR縛りで撮影してみようと思い、今回はこのレンズのみで山口県の二大城下町を巡ってみました。

おいでませ山口

萩市城下町

F1.4

萩博物館前駐車場に車を停めて、城下町散策をスタート。

遠くの空に初夏を思わせる雲が現れ、これから来るであろう暑さに心踊りました。

50mm F1.0は35mm換算で76mm相当の画角ではあるのですが、50mmは50mmだなーと感じました。

F1.6

初めに言っておく必要があります。今回はこの感じの画角が圧倒的に多いです。

何でしょうね。注視した時の視野に近い感覚のこの画角でこの町の細い道を撮影すると、この町の歴史を垣間見ているような気がしたんですよね。

……いえ、画作りの選択肢が少ないだけですね。精進します。

F2.8

50mm F1.0というレンズを使うにあたって、F1.0なんだからF1.0で撮りたくなるのですが、F2.8もいい感じです。

F1.0やF1.4で撮影をした時のクセが少なく、適度にクッキリ写るため全体のボケの溶け具合が丁度良く感じます。

F4.5

F4.5まで絞ると何となく全体にピントが合っているように見えなくもないですし、スマホで見る分には、こういう画角であればボケて見えないかもですね。

道のマンホールも、遠くの山の電波塔?みたいな人工物も見えますよね。慶長の頃には無かったでしょうに。

F2.5

F1.6

F2.5

F1.0

色々な絞り値で撮影した画像を一気に並べてみましたが、F1.0と他の絞り値のボケ具合、そしてピント面を見比べてみて下さい。

個人的にはF1.0の周辺のボケ具合というかクセ具合?がうるさく感じてしまい、私はあまり……あまり好みではないなと。。。

私は50mm F1.0をF2.8あたりの絞り値で使うのが好きだなと感じた萩の城下町でした。

F2.8

ところで。

萩駐車場前近隣の公園のベンチに本を置き忘れて帰ったのは一体誰ですか?

とてもドラマチックなベンチになっていましたよ?

F1.8

岩国市錦帯橋

F1.4

こんなにも綺麗なアーチを描いた橋を私は他に見たことがなかったので、アーチ部分はてっきりツルツルなのかと思いましたが、とても微妙な階段になっていたので、もっと感動しました。

……この表現わかります?

F2.8

洪水に耐えらえれる「流れない橋」をテーマに造られた錦帯橋は、200メートル程もある川幅をまたぐ必要があり、橋脚が無い跳ね橋(直線的に伸ばすような、お城の城壁から伸びる可動式の橋をイメージしてもらえると良いかと)で造ることは難しかったそうです。

F1.6

試行錯誤する中、ある日かき餅を焼いていた岩国藩主の吉川広嘉が、弓なりに反った餅を見て橋の形のヒントにしたそうです。

アーチとアーチの間も、石垣で頑丈にすれば洪水にも耐えらえるだろうと踏み、なんやかんやあって1673年10月に完成したそうです。

F1.8

そして、翌1674年。洪水によって錦帯橋は流れました。

———え?

流れちゃったらしいです。

F1.4

しかし、事件を受けて改めて石垣の研究をし、強化板錦帯橋を再建。

そこから250年以上は、この橋が洪水で流れてしまうことはなかったそうです。

スクラップ&ビルドの国、日本。ジャパニーズソウルを感じますね!……ね!?

F2.0

ちなみに、今も昔もこの橋を渡るには対価が必要で、昔は「橋出米(はしだまい)」と呼ばれるお米の税が徴収されていたそうで、この橋の補修管理に使われているとのことです。

F1.8

さて。

長い錦帯橋の長い歴史を紐解きながら橋を渡り、道なりに進むと岩国高校記念館という雰囲気のある建物が現れます。

目の前の芝生で一瞬ゲートボールに見えるスポーツをやっている方々がいましたが、これはどうもグランドゴルフというスポーツみたいです。

F1.0

吉香神社の狛犬の台座は整えられた台座ではなく、自然そのものを感じさせる荒々しく力強い台座でした。

まとめ

いかがでしたか?

バリエーションが少ない作例でしたが、ぜひ萩と岩国の両方に足を運んでみて下さい。

山口県といえば、ふぐと瓦そばのイメージがありますが、萩は萩焼・岩国は岩国焼という焼物でも有名ですし、岩国藩主に献上されていたとされる岩国寿司もあります。

地理的には日本海側と瀬戸内海側とで離れていますが、どちらも美味しいものや歴史が好きな方にはオススメの町です。

XF 50mm F1.0 R WRについて

さて。

本題であるこの50mm F1.0についてですが、やはり暗所で明るさを稼ぐために使いたい方や、APS-Cセンサーでもボケの量を稼ぎたいという思いでご購入される方が多いのではないかと思います。

しかし、最新の設計で作られているレンズのわりには結構クセがあるように感じており、Carl ZeissのクラシックシリーズのZeiss 50mm F1.4 Planar T*を使っていた時の感覚に近いものを覚えました。

しっかり個性を持ったレンズですので、明るさやボケの量はもちろんですが、作風に合わせてこのレンズを選んでみてもらえれば良いのではないかと思います。

また、かなりヘビーなレンズです。

使用したカメラがX-T4なのですが、X-T4が約607gであるのに対して、50mm F1.0の方は約845gと200g以上違います。完全に前重です。

金額もヘビーなので候補に上がっても色々と二の足を踏んでしまうレンズだなとは思います。

使い勝手や手頃さ、持ち運びやすさを優先したい方はXF50mm F2 R WRをお買い求めいただいた方が良いかもしれません。

それでもAPS-CセンサーでのF1.0の世界を覗いてみたい方には、ぜひオススメします。

他にもX-T4やX100Fで撮影した写真をInstagramにアップしていますので、お時間ある方はぜひ覗いてみて下さい!

 
 
 
 
 
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V90対応のSDカード7選!価格と使用感と書き込み方式にフォーカスして紹介

この記事で分かること

  • 不具合が起こりにくいSDカード
  • 価格の開きの違い
  • 私が使用して起こったトラブル

はじめに

私は普段動画制作と写真撮影を仕事にしていますが、撮影中と撮影後に大切なことはデータの管理です。

今まで色々なメディアを使ってきましたが、その中でも最も馴染み深いSDカードについて、使用感や各社メーカーの特徴などをお伝えできれば良いなと思います。

とはいえ、書き込み速度の実測値などはAmazonのレビュー欄を見ればいくらでも載っていますし、SDカード故障の保証の期限よりも、そもそもデータが飛んだり消えたりしないSDカードを選ぶ方が効率が良く賢明です。

なので今回は不具合が起こりにくいSDカードの書き込み方式に注目をしながら見ていきます。

私のSDカードライフ?はSanDiskから始まりました

書き込み方式(NAND)について

SDカードにはあらゆる書き込みの方式があり、それぞれに特徴があります。

ここでは細かく理解するのではなく、なんとなく「あーそんな感じね!」程度にイメージを掴んでもらえれば良いかなと思います。

メインの御三家

SLC(シングルレベルセル)

最強。普通に家電量販店で売っている製品にはあまり使われていない規格。

メリット:耐久性が高い・速度も速い

デメリット:金額が高い・大容量化が難しい

MLC(マルチレベルセル)

業務用やプロ向け製品に採用されている規格。

メリット:そこそこ耐久性もあり、そこそこ書き込み速度も速い

デメリット:そこそこ高い

TLC(トリプルレベルセル)

一般向けの製品に用いられている規格。

メリット:安くて大容量

デメリット:耐久性に欠ける・ピンキリ

亜種

3D 〇〇

〇〇には上記御三家の名前が入るイメージで、価格を大きく変えずに大容量化ができる・耐久度も上がります。

pSLC

繰り返しの書き込みに強く、書き込みの途中で電源が落ちた場合などのトラブルが少なく、耐久性も高い反面、高価になりやすい。

擬似SLCといった感じらしく、信頼性はSLCの次に高いそうです。

各社紹介

SanDisk(サンディスク)

カメラマンやクリエイターの方であれば誰しも一度は耳にした事があるであろうメーカーですが、実はHDDやSSDで大きなシェアを持つウエスタンデジタル(WD)が擁するブランドなんです。

一部Lot製品にて不具合が発覚したこともありましたが、比較的にはトラブルが少ないカードだと私は思います。

トラブル事例をまとめて下さっている方がいらっしゃったので、引用させて頂きます。

FROM EXP.様

from-exp.com

しかし、今から紹介するどのSDカードメーカーより金額は高め。下手すると同じ容量、同じ書き込み速度でも3倍近く金額に開きがある場合もあります。

書き込み方式の記載は見つかりませんでした。

V90 64GB - ¥14,396 (2022/05/12現在)

Transcend(トランセンド)

1988年に台湾台北に創設された歴史あるメーカー。

色々なメーカーが出てくる前にSanDisk VS Transcendで火花を散らし合った。

ナルト vs サスケ

サトシ vs ライバル

桜木花道 vs 流川楓

そんな関係性ですです(知らない)。

ちなみにトランセンドジャパン公式がサンディスクの方が良いと発言する正直な一面も。

書き込み方式も記載しているメーカーで、MLC方式を採用しているそうです。

V90 64GB - ¥6,511 (2022/05/12現在)

ちなみにトランセンドにはV60対応のSDカードはラインナップされてないみたいです。

Lexcer(レキサー)

1996年創設。

2017年まではアメリカのマイクロン・テクノロジー社が。その後は中国のLongsysが買収・保有するブランドで、2017〜2018年くらいに日本国内では一旦姿を見なくなりましたが、2019年以降は徐々に復活。

Amazonでも普通に見かけるようになりました。

V60、V90どちらもラインナップされており、使用した感じも非常に安定していました。

V90 64GB - ¥10,724 (2022/05/12現在)

こちらも書き込み方式の記載は見当たりませんでしたが、マイクロン時代のパッケージではSLC方式と記載されているものもありました。

PROGRADE(プログレード)

かなりシンプルなパッケージ

LexarSanDiskの重役が立ち上げた新興ブランド。

先ほどお話ししたLexarをLongsysが買収したタイミングくらいからアメリカ圏内から徐々に進出。

今ではAmazonでSDカードを検索するとSanDiskに並んで出てくるほど有名になっています。

かく言う私もProGradeには大変お世話になっており、SanDiskから乗り換えた最初のブランドです。

V90 64GB - ¥12,000 (2022/05/12現在)

記事を書いた22年5月の1ヶ月前に、為替レートの変動によって一部製品が値上げされ、目立って安い訳ではなくなりましたが、非常に信頼がおけるSDカードです。

ちなみに、Lexarと色が対になっており

V90 | Lexar:金 / ProGrade:銀(コバルト)

V60 | Lexar:銀 / ProGrade:金

となっているので、両メーカーのSDカードを購入した際にはご注意を。

書き込み方式は不明ですが、CFexpressにはSLC方式を採用しているそうです。

また「Refresh Pro」というProGrade社製メモリーカードの寿命チェックや断片化したファイルなどをリフレッシュしてくれるソフトも出ています。

6ヶ月無料体験版があるそうなので、今ProGradeのメモリーカードをお持ちの方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

▼Refresh Pro Download▼

https://shop.progradedigital.com/collections/prograde-digital-software/products/refresh-pro-trial-version

SUNEAST(サンイースト)

家電量販店に並んでいても不思議じゃないパッケージ

2017年に創立。

大阪に本社を構える株式会社旭東エレクトロニクスがプロデュースするSDカードブランド。

私がSanDisk→ProGradeと渡り歩いた先に出会った最強のSDカードと言っても過言ではないSDカードです。

V90 64GB - ¥9,080 (2022/05/12現在)

セール時には - ¥6,944 にまで下がります。

価格が安いことも去る事ながら、ぜひ注目して頂きたいのがpSLC方式を採用している点です。

いやつよつよかよ!

Silicon Power(シリコンパワー)

フックに引っ掛けるスタイルのパッケージ

2003年設立の台湾台北に拠点を置くメーカー。

昔、イ○ンでフック型の棚にぶら下がるように陳列されていたシリコンパワーのUSBメモリを思い出します。

V90 64GB - ¥4,580 (2022/05/12現在)

価格はダントツ一位の安さを誇りますが、耐久性は正直不安です。

書き込み方式も不明ですが、同社のCFexpressには3D TLC。CFastにはpSLC、MLCを採用しているので、おそらく3D TLCMLCなのではないかと思われます。

ちなみに1ヶ月ほど使っていて現在トラブルは起こっていません。

Kingston(キングストン)

SDカードリーダー付きという親切パッケージ

1987年設立のメモリ製品の世界最大メーカーです。

これもイ○ンで見かけた気がします。

ガラケー時代に入れていたminiSDとかもKingstonだったような気がします。

V90 64GB - ¥7,980 (2022/05/12現在)

価格も比較的安い!

書き込み方式は3D TLCを採用しています。

ちなみに、私は先日このSDカードをSONY FX6に使用し撮影を行いましたが、テスト撮影中にエラーが起こり、SDカードが一時的に使用不可となりました。

テスト撮影だったのでまだ何とかなりましたが、仕事中だったので怖かったです。

各社まとめ

SanDisk

価格:安い☆☆☆★高い

書き込み方式:不明

使用感:長年愛用していますがエラーは本当に少なく、おまけでついてくるデータレスキューソフトの復旧精度も高い。

Transcend

価格:安い★☆☆☆高い

書き込み方式:MLC

使用感:SanDiskとライバル関係。デザインがシンプル過ぎるけど分かりやすい。その昔々に発売されていたSDカードではエラーが起こっていたが、今はそんなこともなく至って普通。

Lexar

価格:安い☆☆★☆高い

書き込み方式:不明(マイクロン時代はSLC)

使用感:マイクロン時代の落ち着きのないデザインが好きでした。今、わざわざ選ぶかと言われれば選ば安さを求めるTranscend、安定性を求めるならSUNEASTかProGradeで良いかなと思う製品。

ProGrade

価格:安い☆☆★☆高い

書き込み方式:不明(一部製品はSLC)

使用感:価格とクオリティのバランスや、見やすいデザイン。6ヶ月無料体験できるSDカード管理ソフトなど、LexarSanDiskの元スタッフが作っただけあって制作現場で求められるメディアというものを熟知しているなと感じながら使用しています。

SUNEAST

価格:安い☆★☆☆高い

書き込み方式:pSLC

使用感:最近のお気に入り。トラブルもなくデザインも見やすい。ただ、最近ノーマルカードっぽいデザインからスーパーレアのようなデザインになったのが残念。

Silicon Power

価格:安い★☆☆☆高い

書き込み方式:不明(一部製品は3D TLCやpSLC)

使用感:ダントツで安い。今後に期待。

Kingston

価格:安い☆★☆☆高い

書き込み方式:3D TLC

使用感:使用期間が一番短い割にエラーが起こってしまったのが残念。

オススメしたいSDカード

SUNEAST

ユーザーを問わず普段使いにオススメしたいです。

ProGrade

定期的にSDカードの寿命を監視・管理して、いざという時にトラブルが起こらないようにする必要があるプロやハイアマチュアの方にオススメです。

まとめ

いかがでしたか?

これは私が体験しただけのことを綴っているに過ぎません。

参考にして頂きつつ、自分のスタイルに合ったものを見つけていただければと思います。

私が感じるフジフィルムのカメラの最大のデメリット

こんな記事を書く日が来るとは…

私は今までキヤノンニコンペンタックスソニーオリンパスパナソニック一眼レフカメラやミラーレスカメラ、フィルムカメラを使ってきましたが、その経験の中でも現在デメリットと言いますか、欠点に感じてる部分が一つだけあります。

ちなみに、私はちゃんとフジフィルムのカメラが好きなので、その点はご理解頂けますと幸いです。

どこが不満なの?

それは「電源スイッチ」です。ONとOFFの部分ですね。

このONとOFFのスイッチが、カメラバッグの中でカメラが揺れた際に勝手にONになってしまう点です。

おかげで旅先に着いた際にはバッテリー切れ。私はバッテリーグリップをつけているのですが、そうなると3本分のバッテリーを消耗してしまいます。

結構同じ症状に見舞われている方々をTwitterなどのSNSで見かけるので、困っているのは私だけではなさそうです。

解決策

電源が勝手に入らないようにスイッチを固定するような解決策はなかったので、根本的に電源が入らないように対策する他ありませんでした。

旅先や仕事先にバッテリーを抜いた状態で持って行き、その場でバッテリーを本体に入れるようにしています。

最後に

テザー撮影についてもそこまで強くないので、そこも残念な点かもしれませんが、Caputure Oneを使うことで解消できますし、そもそものコンセプトの違いな部分でもあるのかなと思ったので、デメリットではないのかなと。

電源は誰もが困るポイントですし、そもそも撮れなくなる可能性もあるので今回記事として書かせて頂きました。