この記事で分かること
- 動画編集を始めたい人がどのソフトを選べば良いのかが分かりやすくなる…?
- あなたが作りたい動画に最適なソフトが…少し分かる!
- たまには変わった比較の方法を見たい人の娯楽になります
この記事で比較する編集ソフト
- ・Adobe Premiere Pro
- ・Adobe After Effects
- ・Apple Final Cut Pro X
- ・Apple Motion
- ・BlackmagicDesign Davinci Resolve (Studio)
はじめに
プロの動画製作者やYouTuberとしてではなくとも、インハウスにて動画編集を行ったり自分の記録として動画を記録し編集を行う方が増えている昨今。どのソフトを選べばいいのか難しいですよね?
できれば安くて使いやすい方がいい。だけど色々こだわった編集が出来る方がいい。
そんなあなたにプロ・アマ問わず使用されているソフトを別の何かに例えて説明しようというのが今回の記事です!
例える前にそれぞれのソフトをざっくり解説
【Adobe(アドビ)】
Premiere Pro
プロアマ問わず多くのユーザーが使用しており、動画の不要な部分をカットし複数の動画を繋げ、テロップやBGM・効果音の追加など、基本的な編集から少しこだわった編集までこなすオールラウンダー。
After Effects
名前にもあるように、エフェクトに特化した編集ソフトです。
動画のカット編集や繋ぎなどはプレミアに任せ、ハリーポッターの魔法やスターウォーズのライトセイバーを作るようなソフトだと思っていて下さい。
情熱大陸の名前が書き順通りに表示されるような演出も、このソフトで出来ます。
【Apple】
Final Cut Pro X
こちらもオールラウンダーであり、プレミアで出来ることは出来ますがテキストアニメーションやエフェクト類が多く、編集ソフト単体を見るとカバーしている範囲がプレミアと比べると少し広めです。
2012年くらいまではFinal Cut Proも高いシェア率を誇っていましたが、Final Cut Pro Xに変わってユーザーが一気に離れました。
Motion
プレミアで編集した動画に魔法をかけるソフトがアフターエフェクトであるなら、Final Cut Pro Xで編集した動画に魔法をかけるソフトはモーションです。
アフターエフェクトよりも直感的な操作が可能です。
【Blackmagic Design】
Davinci Resolve (Studio)
カラーコレクションという映像の色彩を補正・演出をするソフトの老舗「DaVinci Resolve」
映画やテレビ、中継などのデジタルオーディオ製品を開発している「Fairlight」
MARVEL作品などにも使用されているVFX・モーショングラフィックソフトの「Fusion」
これらソフトが一つになったソフトがこのダビンチリゾルブです。
(Studio)とついていますが、有償版と無償版があり、有償版は「Davinci Resolve Studio」となっています。
まるで回し者のような紹介でしたが、一つのソフトでほぼ全ての範囲をカバーしているソフトです。
モンハンの武器に例えてみた
Premiere Pro / Final Cut Pro X
大剣/片手剣などの切断系武器
切断系=カット編集を掛けている訳ではありません(かけています)。
どんな場面でもオールマイティーにこなす事が出来る基本・基礎となる武器であり、使いこなしている人と使いこなしていない人とでは雲泥の差がある存在だからです。
この2つの編集ソフトも、使える人が多く全ての編集の基礎を学ぶことが出来るソフトであり、使いこなしている人と使いこなしていない人とでは、アウトプットに雲泥の差が出ます。
After Effects / Motion
狩猟笛
様々な効果を付与出来る(エフェクトをかける)狩猟笛。
ソロ活動ではなく他のハンターと連携を取り、メンバー全体をパワーアップさせたりサポートすることでクエストの難易度が下がり、クリアが容易になる姿は、通常の編集ソフトでは出来ないモーショングラフィックやエフェクトを担うことで、動画のクオリティを底上げする姿にそっくり。
重量級で動きが遅い(メモリーを食うのでPCの動作が遅くなる)ところや、一撃が重い(少しエフェクトを加えるだけでもリッチ感が増す)ところも似ています。
Davinci Resolve
カット編集・エフェクト・カラーコレクション・オーディオ・動画の書き出しが、一つ一つの作業スペースが分離しながらもソフトとして一つにまとまっているダビンチは、斧モード・剣モードやビンを使用した属性付与、覚醒ゲージ・開放突きなどユニークな性格を持つこの武器とそっくりです。
それぞれ、特性を活かせる場面で形態変化し、最適な技を繰り出せるポイントが似ています。
スマブラのキャラクターに例えてみた
Premiere Pro
マリオ
やっぱり基本的なキャラクター(ソフト)なんです。
ストリートファイターに例えるならリュウ。
ドラクエなら主人公の勇者。
そんな感じです。
メチャクチャ特化している部分があるわけではないけど、メチャクチャ上手い人もダメダメな人も使っているキャラクターなんです。
After Effects
重量級キャラクター
スマブラでは移動動作が重い。
ソフトではPC動作が重い。
とにかく重いけど使いこなせれば常に重い一撃を与えることができる(クオリティの底上げに一役買う)。
しかしモーショングラファーやエディターにでもならない限り、常に使うソフトではありません。
エディターでもカット編集はプレミアで行い、エフェクトや合成はアフターエフェクトで行います。
Final Cut Pro X
フォックス
プレミアのマリオと同じ立ち位置にしようと思いましたが考えた末フォックスとさせていただきました。
まず、カット編集を行うだけならFCPXの方が動作が軽い(フォックス方がスピードが速い)
デフォルトで入っているエフェクトやトランジションなどのバリエーションも豊か(長距離攻撃にも対応)
ある程度、多様な攻撃が可能なのですが…別に上手い人はブラスターを多用しないんです。
下手な奴ほど遠くからブラスターで攻撃してきませんか?
あとはダッシュ+Aで攻撃してきたり上+Bや横+Bを多用したり…
FCPXを使っているユーザーも、デフォルトで入っているエフェクトを多用しているやつはだいたい下手。
デフォルトで入っている機能を、自らのオリジナリティに落とし込むために使っていければ良い結果に結びつくでしょう。
…となるとプレミアよりFCPXの方が良いのでは?と思ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ご心配なく。
エフェクトを使えば使うほど、FCPXの動作はかなり重くなります(必殺技の発生前・発生後のスキが大きい)。
ご利用は計画的に。
Motion
ゼルダ姫
軽量級=アフターエフェクトよりも重厚感のある映像に落とし込み辛い(実務的にも落とし込んでいる方が少ない)。
同じゲームに「全年齢対象版」と「18歳以上版」がある場合、細部の描写や演出に違いがありますよね?
Motionは全年齢対象版、アフターエフェクトは18歳以上版くらいの違いはありますよ!というイメージをして下さい。
もちろん、ソフトを使い始めた最初は、アフターエフェクトの方が難しいと思います。
Davinci Resolve
それぞれに特化したタイプを持つキャラクターなので、どんな場面にも活きる戦いができるこのキャラクターは、カット・グレーディング・VFXなどそれぞれに特化した機能が一つに内包されたダビンチそのもの。
とはいえ最初に取っ付き辛さが凄いことと、大抵使うタイプ(機能)に偏り起こりやすいのも特徴の一つ。
実はこっちの機能にメチャクチャ便利な機能があるのに…みたいなこともね。
このソフトのメインとなる機能はやはりカラーグレーディングですが、浅くとも満遍なく使えた方がアウトプットの手段を広げることに繋がります。
価格
Adobe
Premiere Pro / AfterEffects
他のソフトと違いAdobe製品はサブスクリプション形式を取っています。
単品でソフトを使用する場合は¥2,480〜。
Adobe製品全てを使用する場合は¥5,680〜。
なぜ”〜"をつけているかというと、それぞれオプションが用意されているからです。
3ソフト以上使用する場合は全製品使用できる金額で契約していた方がお得です。
Photoshopやillustratorなどもありますので、Adobe製品を使用する方が多いのも頷けます。
Apple
FCPX / Motion
各ソフト¥36,800-にて購入可能
買い切り型なので一度購入してしまえば月々の支払いがなくなり、長期間使う方に取ってはお得ですね。
YouTube用の動画制作をお考えの方にはオススメです。
Davinci Resolve (Studio)
当たり前ですが、無償版は無料です。
もちろん、無償版には機能制限があり、DCI-4K(デジタル・シネマ・イニシアチブ4K)での書き出しが不可。
OpenFX(エフェクト)やトラッキング、ノイズリダクションなどが利用出来ないなどが挙げられます。
しかしこの点を踏まえても、UltraHD(4K)での書き出しは可能ですし、プレミア同様カット編集やテロップの挿入など基本的な編集は可能です。
有償版のStudioは¥36,520(税込)にて購入でき、こちらも買い切り型です。
また、有償版にはライセンスキー版とUSBドングル版の2つがあります。
ライセンスキー版:同じアカウントで2台まで同時に認証(ログイン)が可能です。
USBドングル版:ダビンチのUSBキーを指しているPCのみ認証し、使用することが可能です。
複数のPCで使用したい方はUSBドングル版の購入をオススメします。
その他のソフト
EDIUSやAVIDなど様々な編集ソフトがありますが、プロアマ問わずユーザーの多いソフトは上記のソフトで間違いはないでしょう。
軽く触れておくと、EDIUSはブライダルの当日エンドロールやTV関係の方々にユーザーが多いです。
どのソフトよりも動作が軽いソフトなので、片手剣やゼロスーツサムスなどを思い浮かべていただけると良いかと思います。
特にブライダルの当日エンドロールなどは、動作の重いソフトを使用するのは命取りです。
これからブライダル動画をお仕事にしようと考えている方は検討の余地ありです。
AVIDは映画の編集ソフトとして有名な会社でMedia Composerという編集ソフトがあります。
「First , 無印 , Ultimate , Enterprise」という4種類の料金形態があります。
- First :無料で利用可能
- 無印 :¥2,800/月
- Ultimate :¥5,900/月
- Enterprise :要問い合わせ
ダビンチ同様、価格に応じた機能制限がありますが、一般利用であれば無印版で良いと思います。
それ以上のプランでは一部機能のパワーアップや他の方とのプロジェクト共有。
コントロールパネルに合わせたインターフェースのカスタマイズに対応しているような感じです。
さいごに
色々なソフトがありますが、特別な理由がない限りユーザーの多いソフトを選ぶことをオススメします。
なぜならユーザーの数が多ければば多いほど、書籍やYouTubeなどにHow toやチュートリアルが多いからです。
例え良いソフトを持っていても勉強をする方法がなければ最初の一歩すらも困難です。
学びやすく扱いやすいソフトを選ぶことをオススメします。