アナモルフィックレンズを求めて
“アナモルフィックレンズ”は、少し映像を学んだり仕事にされていらっしゃる方であれば、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
特に自主映画や映像作品作りに携わっている方は、一度は憧れるレンズの一つなのかもしれませんね。
かく言う私もアナモルフィックレンズのフレアやボケ感に心を奪われた一人です。
どんな映像効果があるの?
※本記事ではアナモルフィックレンズの構造についてのお話は記載致しません。長くなるので。
まずはこちらをご覧下さい。
Super 8 | OFFICIAL full trailer US (2011) J.J. Abrams
横長のフレア
アナモルフィックレンズで点光源(車のライトや懐中電灯など、一点から光が放たれている光源)を映すと横に伸びたフレアが入ります。
近年の映像においては写真用のレンズを使用する機会が増え、After Effectsなどのプラグインにもあるオプティカル・フレアなどを用いて、撮影現場でフレアを“入れる”のではなく、編集で“足す”という形式を選ぶ方が増えているように感じます。
縦長のボケ
オールドレンズに見られるボケの一つに“グルグルボケ”と呼ばれているボケがありますが、アナモフィックレンズでは縦に伸びたボケが発生します。
「グルグルしたり、縦に伸びたところで一体どうだというのだ」と思う方も多くいらっしゃると思います。
「見比べなければ普通のボケと特徴的なボケなんて分からないだろう」と言う方もいらっしゃると思います。
私は実制作の中で、特徴的なボケは被写体の感情や、その1シーンを印象付けることに繋がっていると感じています。
高額なレンズ
とはいえ、アナモルフィックレンズをはじめ、シネマレンズや写真用の良いレンズはどれも高額です。
一般の人には手を出しづらい価格帯であることに間違いありません。
せっかくアナモルフィックレンズという存在を知ることが出来たのに……結局は夢で終わるのか……
CineMorph
アナモルフィックを夢見る人たちに送るフィルターがCineMorphです。
Vid-Atlanticから発売されてるフィルターで、前述したようにフレアやボケを再現出来るフィルターです。
レンズ保護フィルターを付けるような感覚で取り付けることが可能です。
CineMorphフィルターは購入時にいくつか選択をしなければなりません。
#1:フィルター径
当たり前ですがフィルター径を選ばなければなりません。
径の大きさは58mmと77mmの2択です。
さらに各フィルター保護用レンズ有り無しも選べます。
(ちなみに、58mmには52→58mmの、77mmには72mmのステップアップリングが付属しています)
#2:効果の違い
アナモルフィックレンズのフレアとボケ、両方の効果を楽しめる「Bokeh & Flare-Streak」。
フレア効果を省いた「Bokeh Only」の2種類が用意されています。
フレアを後で足したい人は「Bokeh Only」で良いのではないでしょうか。
#3:フレアの色
neutral、Cool Blue、Warm Red、Teal(Turquoise)、Pink(Fucshia)の5種類が存在します。
私はTeal(Turquoise)を選びました。
neutralの方が光源の色と同じフレアが入るので、映像には馴染みますが、個人的にはブルーが入ったフレアが好みなので、こちらをチョイスしました。
どんな映像になるの?
私が実際に使用して撮影した映像はこちら!
撮影とグレーディングを担当させて頂きました🎥
— iwokisi (@iwokisi) May 6, 2019
無事にビジョンにて公開されていたそうで、何よりです✨
参加させていただけて光栄でした!
ありがとうございました😊 https://t.co/iXwPS0Dp4K
MV 上月せれな 星の数だけ ありがとう アニメ「スペースバグ」EDテーマ
私も仕事で幾度か使用しましたが、シチュエーション的に分かりづらかったので、分かりやすく撮影された映像をこちらでご紹介します!
ANAMORPHIC FILMLOOK für 80€? - Cinemorph Filter Review!
向いている人
アナログな要素に意味を見出す方に向いている製品だと思います。
フレアは後から足すことは出来ますが、特徴的なボケを編集時に手に入れることは困難です。
なので、フレアよりもボケ感に魅了を感じる方には、特にオススメできる一品です。
価格や商品詳細は以下URLよりご確認ください!